世界初の「マンメイド(人工)ラグーン」が、潮力発電の未来を担う!?

英ウェールズ南部のスウォンジー湾で進んでいる「人工ラグーン」プロジェクトを知っていますか?それによると、潮力エネルギーによって155,000世帯の電力を生み出すことができるようになるといいます。太陽光や地熱など、様々な自然エネルギーが注目を集めていますが、潮の満ち引きを使った「人工ラグーン」っていったいどんなもの?

潮の満ち引きを
利用した自然エネルギー

スウォンジー湾の満干による水位差は約8.5mと大きく、これは世界でも2番目だとか。この水位差を利用して生み出すのが「潮力エネルギー(タイダル・エネルギー)」です。プロジェクトを簡単に説明すると、水力タービンを含んだ全長約9.5kmの防波堤を作り、そこで潮力エネルギーを発生させるというもの。

1日に4回
エネルギーを生む

満潮時と干潮時、それぞれエネルギーを発生させることができるので、24時間で4回も発電できることになります。もし実現した場合、スウォンジー湾周辺に住む人々の年間電気使用量の約90%を120年間に渡って生み出せる、そんな試算まで出ているんだそう。

成功すれば
他の海にも応用できる!?

開発チームによると「人工ラグーンで明確なコントロールをすることにより、生態系の混乱は現状よりも減るのではないか」とのこと。さらに、遊歩道や釣り、マリンスポーツを中心とした観光事業にもつながり、様々な雇用も生み出せると自信をのぞかせます。

「人工」というのも大事なポイントで、つまり成功すれば他の海にも適用できるということ。プロジェクトを詳しく紹介している動画も、一見の価値ありです。


Licensed material used with permission by Juice Architects
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。