【ダークツーリズム】ナチスにより1日で消されてしまった「オラドゥール村」

人類の歴史は、輝かしい面ばかりではありません。片方の国が発展を遂げた影には、戦争に敗れた国もあり、産業発展のあとに振り子の揺れ戻しで衰退が訪れた街もあります。 

そんな人類の悲しみの現場と対峙する旅が「ダークツーリズム」と呼ばれるもの。そこには悲しみや怒り、絶望しかないかもしれません。でも、実際に足を運ぶことに意味があるのではないでしょうか。

今回は、第二次世界大戦末期にナチス親衛隊により、たった1日で消された村、フランスの「オラドゥール=シュル=グラヌ」を紹介します。

【フランス】
オラドゥール=シュル=グラヌ
残された「死の土曜日」

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Photo by KN/shutterstock.com

1944年6月10日土曜日は、オラドゥール村の時計が止まった日。

この日、フランスのリムーザン地方にある小さな村で、平和な暮らしをしていた約650人に悲劇が起こりました。

以降、村は移転。旧村は当時の姿のまま残されており、あの日に起きた出来事を理解できるようになっているのです。

なぜ、平和な村が
廃墟と化したのか…

第二次世界大戦中の当時、ドイツ占領下に置かれたフランスで勢力を伸ばすナチスでしたが、苦戦を強いられていました。遠く離れたオラドゥール村にとって、それは対岸の火事でしかありませんでした。

しかし突然、6月10日の朝にナチス親衛隊が村へ。「武器や弾薬が隠されていないか建物を調査する」と村人たちに言い渡します。村人たちは指示された通り、男性は数カ所の納屋に、女性と子どもたちは教会に集まりました。

しかし、待ち受けていたのはナチスの銃撃でした。納屋と教会には火が放たれ、逃げようとした者には非情にも機関銃が向けられたのです。その後、村の建物328戸を全焼。村の人口の約99%である642人が犠牲となり、逃げ切れたのはたったの26人。

なぜ、この小さな村が突然襲われたのか。反ナチスのレジスタンスに対する集団報復という定説もありますが、レジスタンスに何の関係もないこの村が狙われたのか、真実はわかっていません。

こんなところも
訪れてみては?

【リモージュ陶器】伝統を感じるクラシックな磁器
オラドゥール=シュル=グラヌへの旅の拠点となるリモージュは、フランス有数の磁器の街。決して安くはありませんが、繊細で華やかなとっておきのひとつを見つけてみては?

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【荘厳で美しい建築】中世の時代を感じる街並み
リモージュには駅や教会をはじめ、中世の雰囲気を味わえるようなゴシック様式の建物があります。外装もさることながら、細かく装飾された内装も美しいです。

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【マルシェでお買い物】フランスといえば外せないスポット
フランスのどこの街にも活気溢れるマルシェがあります。生鮮食品は旅行客には難しいですが、パテやハム、チーズなら、ワインとともに旅の夜食にもってこいです。

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ベストシーズンは、5~9
地中海の温暖な気候に恵まれているためベストシーズンは春から秋ですが、10月から名産である栗の季節なので、冬ならではのグルメも楽しめます。

予算は19万円~
飛行機代、宿泊費含む、諸税等別途必要、燃油サーチャージ込み

プランは5日間
1日目 東京発、経由地乗継、リモージュ着
2日目 オラドゥール=シュル=グラヌ観光
3日目 リモージュ観光
4日目 リモージュ発、経由地乗継
5日目 東京着

※リモージュまでは飛行機で約17時間。オラドゥール=シュル=グラヌまではバスで40分。サントル・デ・ラ・メモワール下車すぐ。

村の建物には、そこがかつてどんな場所であったか、そこで何人が亡くなったのか、フランス語の案内表示がつけられています。多くの襲撃や意味のない殺戮は何を生み出したのか。誰もいなくなった村から、その答えを汲み取ってみては。

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『人類の悲しみと対峙する ダークツーリズム入門ガイド』(編:いろは出版)

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