13歳で渡英して気づいた、世界で通用しない「日本人の6つの常識」

01
出る杭が打たれるのは、
日本だけ!

世界では通用しない日本人の常識。それを語る際、まずこれは言っておきたい。
よく「諸外国に比べて、日本は出る杭は打たれる風潮が・・・」なんていう話があるけれど、それは大きな間違いだ。 出る杭が打たれるのは、万国共通。何か新しいことを成そうと思ったら、どこの国でもバッシングされるし、反対勢力も表れる。
違いは、そこで引くか、引かないか。 出る杭が強ければ、打たれてもへこたれない!

つまり、グローバルなマインドセットのなかでは「日本社会」は、言い訳にならない。
その前提を持って、以下が、僕が海外で感じた「世界では通用しない日本人の常識」だ。

02.
まずは仲間を集める

ビジネスでも勉強でも、日本人は仲間探しから始める人が多いようだ。たしかに、同じ目標を持った仲間は心強いし、一人でできることは限界がある。でも、仲間というのは、自分がやりたいことがあって、アクションを起こしているうちに自然に集まってくるものだ。
ビジネスの世界でも「フォロワーは一人目までが重要で、あとは勝手に集まってくるもの」という説があるが、まさにその通り! 最初は、せいぜい一人の仲間がいればいいと思う。

03.
「丁寧」は美徳だ

とにかく何事にも丁寧。下調べをして、きっちりと勉強をして、それから目標に向かう・・・これは日本人のいいところでもあるんだけれど、マイナスになっている場合も多いんじゃないかな。
例えば、僕は東日本大震災の義援金を集めて、寄付しようというプロジェクトを立ち上げたことがある。その時、行政に話をして、赤十字を通して現場で働く地域の方を紹介してもらい、そこから被災者のもとへ寄付金が届くという流れだった。結局、寄付をした先の被災者の人たちと顔を合わせることはなかった。
一方、インドで貧困サイクルを抜け出すためのサービス提供を行うNGOを立ち上げた時は、すぐにスラム街の担当者と話すことができて、貧困にあえぐ人々と直接話すことができた。
手続きの重要性は理解しているし、システムの成熟度も違う二国を単純に比べることはできない。でも、多くの日本人が丁寧に事を運びすぎているんじゃないか、というのは、僕の率直な意見だ。

04.
何事も筋は通す

僕は会いたい人がいれば、それが誰であろうとFacebookでコンタクトを取る。今の時代、アクションを起こす際に、SNSを使うのは当たり前だと思う。
コレ、海外の友人の多くは賛同してくれるし、彼らもそうするだろう。でも、日本でこういった話をすると「少なくともビジネスの話なら、担当者を通し、メールで事業内容を送ったほうがいい」となる。たしかにフォーマルな意味ではそういった“筋を通す”ことが大事なんだろうけれど、時には正攻法よりも、がむしゃらな行動のほうが威力を発揮することだってある。
なんでもかんでも筋さえ通していればOK! なんて時代じゃないと思うんだけど・・・。

05.
年齢と肩書きで
人を判断する

この前、サンフランシスコでおもしろい男に出会った。道端で話をしているうちに、意気投合して、Facebookを交換して「いつか一緒にビジネスをしようぜ!」と別れた。
多分、彼の年齢は30代だったと思う(つまり僕より10歳以上年上だ)。でも、30分程度の会話の間、彼は一度も僕の年齢を聞かなかった。何をやって生計を立てているのかも聞かなかった。
相手が日本人だったらどうだろう? まず年齢と職業を聞かれるはずだ。いわゆる名刺文化。
僕は学歴や経験や実績なんかよりも、「いま、何をしようとしているのか」が、人を見る上で大事だと思う。

06.
英語は発音が大事

日本から海外留学する中高生の4割ぐらいが志し半ばで帰国すると聞いたことがある。僕自身、そういう人たちを少なからず知っているが、自分の知る限り、彼らには「ジョークを真に受けてしまう」という共通点があるようだ。
留学先で外見や言葉(英語の発音)を周囲にバカにされて落ち込んでしまう人は多い。もちろん、なかには深刻ないじめもあるだろうけど、たいていは笑って流せばいい。 からかわれた時に、笑って流せるおおらかさ。これを持っている日本人って意外と少ないかも。

はっきり言って、日本人であることは、大きなアドバンテージだ!ここでは「日本人の弱さ」を挙げたけれど、じつは日本人であることは、海外でメリットだ。日本という国は、どこの国でも知名度が高いし、マイナスなイメージを持っている人はほとんどいない(個人的にはそんな人に会ったことがない!)。しかも、ビザなしで行ける国がとても多い。この状況は、大きなアドバンテージだと思う。
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。