デンマークに架かる「円形の橋」が、人々の心を癒す理由とは?

コペンハーゲンに次ぐデンマーク第二の都市オーフス。風光明媚な海岸線が続くこの街で、今年、彫刻作品を展示するアートイベント「Sculpture by the Sea」が開催されました。
なかでも、建築デュオ「Gjøde & Povlsgaard Arkitekter」が手掛けた作品が、ヨーロッパ中で話題になっています。

domus-03-thie-infinite-bridge-1074x716Photo by : Aarhus I Billeder

写真でもわかる通り、彼らの作品は、どこからどう見てもまん丸の円形構造の木製橋。トコトコと海の上を歩いて回れる、終わりのない「無限橋」といったところ。

(c) - Peter Hastrup JensenPhoto by : Peter Hastrup Jensen

「我々は街のあらゆる景観を参考にして、街と美しい海岸の風景を融合した作品を作りたかったのです。この橋を歩いて回ることで、終わりなきパノラマ感を味わうことができるはず。それと同時に、回っている間に他の人たちとの会話が生まれたり、見ず知らずの誰かと一緒に、景色の移ろいを共有する機会が得られますよ」

共同創設者のJohan Gjøde氏は「designboom」の記事で、この橋のコンセプトをこう語っています。

c_-_Aarhus_I_Billeder__2_-1074x803Photo by : Aarhus I Billeder

PORTADA_c_-_Aarhus_I_Billeder__1_-1074x858Photo by : Aarhus I Billeder

さて、海抜2mに設置されたこの「無限橋」の直径は60m。森の奥から延びる小川の河口にあたる部分に設置されており、風景の輪郭に調和するように、細部にまでこだわって製作されています。
潮の満ち引きによっては、デッキがほとんど海面と同じ高さになることも。普段は陸からしか眺められない風景も、この橋の上からならゆっくりと楽しめます。

SONY DSCPhoto by : DANISH TM

じつはこの「無限橋」が設置されているのは、20世紀中頃まで、木製の桟橋が架かり、蒸気船の発着が行われていたという場所。人々はその桟橋から船に乗り、余暇を過ごしに海を渡っていたと言います。形は違えど、同じ場所に木製の橋が甦ったことを懐かしむ声もあったと「Gjøde & Povlsgaard Arkitekter」は伝えています。

(c) - danskebilleder.dk (3)Photo by : danskebilleder.dk

(c) Gjøde & Povlsgaard Arkitekter (0)Photo by : Gjøde & Povlsgaard Arkitekter

 Top Photo by : Aarhus I Billeder
Reference:designboom magazine , Sculpture by the Sea
Licensed material used with permission by Gjøde & Povlsgaard Arkitekter

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