しし座流星群2015!ピークの時間帯、方角、場所を徹底分析!
実は、流星群は年中どこかで流れています。しかし、残念なのは目視できる流星群は少ないということ。数ある流星群の中でも、肉眼で見られる流星群としておすすめなのが「しし座流星群」です。ここでは2015年のしし座流星群のピーク時とおすすめのスポットなどを紹介します。
「しし座流星群」は
どんな流星群?
しし座流星群を観察する前に、まずはしし座流星群について知りましょう。
しし座流星群とは、なにもしし座を構成する星が降ってくることで名前がついたわけではありません。しし座流星群のもとになっているものは、太陽を33年周期で移動するテンペル・タットル彗星です。この彗星は氷と塵で構成されており、太陽に近づくことで氷が溶け、彗星の軌道上に宇宙の塵ができます。そして地球は、年に一回、彗星の軌道上に入ることで、塵の中に入ります。地球には引力があり、近づいてきたものを引き寄せる力があるため、塵が地球に引き寄せられて、上空100kmの場所で大気圏との摩擦による熱と光によって、流星群として見えるのです。しし座流星群のスピードは秒速70kmほど。かなりのスピードで落ちて行っているということが分かります。しし座流星群という名前の由来は、たまたま流星があった方向にしし座が見えたためにつけられました。
しし座流星群は33年周期で多数の降り注ぐような流星をもたらすことで、歴史の中にも幾度か登場してきました。日本では967年の記録がもっとも古いものだと言われています。近年では、2001年に周期を迎え、数多くの流星群が観察されました。
しし座流星群2015
ピークの時間帯や見える方角は?
2015年は、まだまだテンペル・タットル彗星の周期の半分ほどの年です。数多くの流星群を観察することは難しいですが、1時間のうちに数個から十数個ほどは観察することができます。
2015年にしし座流星群がみられる時期については、11月10日から11月23日と予想されています。なかでも、もっとも観察されやすいピークの時間、極大は11月18日の13時ごろです。残念ながら日本では星が見られる時間帯ではありませんが、極大の前後はいつもより多くの流星群を見られる可能性があります。特に、11月18日の深夜から明け方にかけては観測するのに絶好の時間帯です。
また、観測するにあたっての方角ですが、しし座流星群には特にどの方角が良いというものはありません。ただし月の明かりなど、明るい場所では見えにくくなってしまうため、月が出ていない方角を観察してみると良いでしょう。
しし座流星群2015
観測におすすめの場所は?
基本的には、星の見えやすいグラウンドや河原など周囲が見渡せる場所で、周囲に明かりがないような場所が良いです。しかし、都会などの明かりが多い場所ではなかなか良い場所が見つからないのも事実。東京都内でおすすめのスポットをいくつかピックアップしてみました。
夢の島公園
東京都江東区にある公園。東京23区内にあり、アクセスがしやすいという面でもおすすめです。公園は、もともとごみの埋め立て地として計画されていたため、芝生が広がり、視界を遮るものがほとんどなく、しし座流星群の観察スポットとして適しています。
石神井公園
東京都練馬区にある公園で、石神井駅公園から近いなど、比較的アクセスの良い場所にあります。公園自体が環境を保持するための地区に指定されており、自然の景観が残った場所としても有名です。都会の中で、自然に囲まれて観察したいというかたにおすすめのスポットです。
奥多摩湖
東京都西多摩郡にある湖。23区からは少し離れてしまいますが、湖の周辺は山に囲まれており、自然豊かな土地になっています。きれいな空気の中、思う存分観測できるのが魅力的です。
2015年のしし座流星群のピークや時間帯などについて紹介しました。スポットは、東京都を中心に紹介しましたが、流れ星を観察できるスポットは全国的に多くあります。海辺で見たいのか、山で見たいのか、自分の好みに合わせて星が良く見える場所を探してみましょう。