元FBI女性捜査官が教える「折れない心のつくり方」

元FBIおとり捜査官という異色の肩書きを持つLaRae Quy氏。捜査官時代に経験した訓練施設での体験を通して、成功のためのプロセスをどう自分自身で描いていくか、その秘訣を紹介しています。いずれも、どんな職種にも活かされる仕事への姿勢。必見です!

01.
目標から目を背けず
常にゴールを見定めること

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まず、自分の意志を駆り立てるには、なぜそれが自分にとって重要なのかの原点に立ち返ることです。必要のない仕事やタスクに翻弄されているようでは、意志の力があなたを救うことは絶対にありません。
なぜ、それに時間がかかるかといえば、そこを本気で追求できるか否かに、全てがかかっているからなのです。

私の場合、「FBI捜査官になる」という明確でブレない目標がありました。それが自分の最終目的であり、そのために日々をどう生きるべきかを逆算して追求するいくことで、現実に近づいていったのです。

02.
自分に楽をして
解決策を焦らない

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FBIアカデミーは、アメリカのバージニア州クアンティコの海兵隊基地に属していました。毎日のトレイルランニングの訓練において、あるとき私はショートカットできる脇道を発見したんです。以来、この楽をする道に逃げ、“どうでもいい“という態度でランニングをサボっていた時期があります。
残念ながら(幸いにも)教官がそんな私を発見し、罰としてさらに遠回りさせられることになりました。

ズルがいけないのは当然ですが、それ以上に学んだ教訓があります。それが「急いてはことを仕損じる」ということでした。先回りして結果だけを求めては、足元にある些細な事象を見逃すこともあるのです。

03.
いつでも脳トレを欠かさない

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FBI捜査官が“瞑想”なんて言ったら、どこか情緒的に聞こえてしまうかもしれません。でも、このトレーニングが本当に必要だと感じたのは、けん銃の射撃訓練を受けたときです。心の中を空っぽにして、不要な思考を全て排除する必要がありました。

上手な射手とは、完全なる精神統一ができる“禅モード”に切り替われる人のことを指します。集中しきったこの状態でわざわざ訓練を受ける捜査官もいるほどです。
つまり、きちんと自分の思考を整理することで、焦点が見えてくる。何度もこれを繰り返すことで、自制心や意志の強さが養えるのです。

04.
“継続はチカラ”
しつこいくらいの反復練習

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アカデミーで実施された体力テストでのこと。すでに、不合格となっているにもかかわらず、コーチは私にテストを完遂させることで、潜在意識の底にある私のマントラを呼び起こしてくれました。
「諦めてはいけない」どんなに失敗したって、また立ち上がる。それがどう自分に影響を与えるか、それをきちんと意識できていますか?

アカデミーでの経験は、未知なることに直面したり、不可能に思えることばかり。いつもフィニッシュラインが私に見えていた訳ではありません。それでも、根気よくひとつのことを持続することで前進し、結果として成功を手に入れることができるはずです。

05.
必要に応じて柔軟に
マインドセットを変える

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テロや犯罪の脅威。いかに小さな情報であろうとそこに脅威がある以上、徹底的に捜査し特定していく。これがFBI捜査官に課せられた任務でした。予備捜査として与えられているのはわずは90日間。何の裏付けとなる証拠が見つからない場合、捜査は打切られてしまいます。

日々、何かに追われながら成果を出すためには、柔軟かつフレキシブルな思考をキープすることが必要不可欠。山積する難題に対して、つねに新しい価値観で挑まなければ、パズルのピースをはめ込んでいくことはできません。

純粋な意志が私に前進する力を与えてくれました。迷宮に迷い込んだときこそ、安易な考えを捨て去り、マインドセットを組み替えてみることをおすすめします。

Licensed material used with permission by LaRae Quy

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。