【拡散希望】「余命2年」の宣告。難病と闘うVJ NAKAICHI氏への募金活動が、5月28日渋谷で開催

2016年5月19日、アメリカでドナーを待っていた中市好昭(なかいちよしあき)さんの肝臓移植手術が成功した。日本を代表する映像クリエイターとして知られている男性で、各地で募金活動が行われていた。

VJ NAKAICHIに肝臓移植を

彼は、22歳のときに突然「自己免疫性肝炎」を患ったが、症状が癒えず、5年後に「原発性硬化性胆管炎」を併発した。その後、38歳にして医師に余命2年と診断された。

難病情報センター」によれば、原発性硬化性胆管炎は未だ原因が解明されておらず、黄疸やかゆみ、発熱や腹痛が主な症状として知られる難病だ。進行して肝不全に陥ると、肝移植しか救命法はない。

中市さんは、倦怠感や食欲不振、睡眠不足、むくみなどを感じており、胆管炎や肝性脳症を引き起こし、倒れてしまうこともあったそうだ。

日本で待機していては、
間に合わないーー。

彼の場合、再発の可能性が高い生体肝移植(生存している人物から肝臓の一部を移植)を行うのではなく、脳死ドナーからの提供を待つほかなかった。

しかし、待機患者も多く、日本での移植手術が極めて難しいこともあり、残された道は、アメリカで移植手術を受けることのみ。それには7,500万円もの莫大な費用が必要になる。そこで、その資金を集めようと有志で結成されたのが「よしあきさんを救う会」だ。資金調達は目標未達だが、一足先に渡米し移植準備を行っていた。

引き続き募金は実施中
目標金額達成率は59%

Facebookページによれば、術後は強い拒絶反応が出ており、免疫抑制剤を投与して治療が行われている。黄疸や高熱、痛みが続いており、コントロールが思うようにいかず、感染症を併発する可能性がある。

彼の場合、肝臓の問題と同時に胆管の病を患っていることが状況を難しくしており、胆管の手術も必要になるという。そのための費用は日々加算され、最終的にどれほどかかるのかわからないという。2016年5月25日時点で集まった募金額は4,430万円ほど。いまだ目標金額には達していない。

妻・明子さんのコメントを紹介する。

「2人とも手術したら絶対上手くいくと信じてたんです。だからこんなことになるなんて思ってもなかった。この道しかなかったのですが、こんなになるなら手術させなければ良かったなんて考えてしまったり、今こうなってしまったことがとても悔しいんです。今は身も心もぼろぼろで全然余裕なんかないですけど、それでも病気と闘う彼の姿を見ていて、毎日生きていてくれることがありがたいと言うか、なんとしてでも生き抜いて欲しいです。だから絶対に乗り越えます!」。

5月28日には渋谷で募金活動が行われる予定だ。Facebookページで協力者を募っている。

そのほか、最新情報や募金の詳細に関しては、Twitter、「よしあきさんを救う会」のwebサイトで確認できる。

【募金活動概要】
実施日時:5/28(土)11:00~19:00
実施場所:渋谷 マークシティ前・モヤイ像辺り
集合場所:モヤイ像前 10:55
服装:オレンジや赤などの目立つもの。
※途中参加可能。

Licensed material used with permission by 「よしあきさんを救う会」
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。