「自作のシール」で難民問題を喚起した、学生によるクレバーなプロジェクト

世界ではまだ、多くの国が難民の受け入れに慎重な姿勢をとっている。人種のるつぼだったアメリカも、大統領が変わり、その温度は急速に変化しているんじゃないだろうか。

そのアメリカはNYで、広告の専門学校に通う学生2人(Kien QuanとJillian Young)が、とてもクレバーな方法で難民問題に対する人々の意識を向けることに挑んだ。

世の中は、「難民」による
クリエイションであふれている。

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「MADE BY REFUGEE

黒にオレンジのアクセントは、Refugee Nationのシンボルカラーだ。この自作のステッカーを持ってNYの街にくり出した彼らは、至るところで目にした商品にそのステッカーを貼っていく。

食べ物、書籍、レコード…、それらは難民(あるいは亡命者)となって移り住んだ先で、数々のプロダクトや作品として、先人たちが残したもの。Kienたちの狙いは、難民がアメリカの生活にどのように貢献してきたかを人々に再認識させることにあるんだそう。

実際のところ、難民、移民の定義について思うところもあるだろうが、彼らのアクション自体にフォーカスを当てて見ていきたい。

一家に1本が当たり前の
シラチャー・ソース

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BBQやハンバーガー、ホットドックなどのソースとして大人気の「シラチャー・ソース」は、西海岸を中心にブレイクし、今やその人気は全米に広がっている。30年ほど前にLA在住のDavid Tranによって商品化されたと言われているが、彼はベトナムからの難民。

特殊相対性理論の生みの親
アルバート・アインシュタイン

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物質がもつ質量は、エネルギー変換が可能だとする、「アインシュタインの公式(E=mc2)」も、ドイツ難民としてアメリカにやってきた彼が発表したもの。のちにノーベル物理学賞を受賞(1921年)。

平和の擁護者
ダライ・ラマ14世

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チベット仏教の最高指導者でありチベットの精神的指導者、ダライ・ラマ14世。1940年の即位以降、中国からの侵略や人権侵害行為に反発し、1959年インドへと亡命、政治難民となっている。生まれ故郷のアムド地方のは、現在中国の青海省。

ユダヤ系ドイツ人
アンネ・フランク

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ナチスドイツによるユダヤ人迫害が行われていた第二次世界大戦中、アンネ一家はオランダへと逃げ、アムステルダムの隠れ家(屋根裏部屋)で連行されるまでの2年間、生活を送っていた。その模様はアンネによって記録され、かの日記となって出版された。

ユダヤ人の家庭に生まれた精神科医
ジークムント・フロイト

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精神医学者で精神分析学者のフロイトも、オーストリア難民。ユダヤ人であったためナチスの標的とされ、家族とともに、パリやロンドンへと亡命した。

福音を宣教しながら放浪
イエス・キリスト

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キリスト教とにとっては、イエス・キリストが幼少期から公の活動を開始するまでの期間を過ごしたとされるナザレ(イスラエルの都市)。イエスやマリアも考え方によっては国を追われた身、ということか。

東アフリカの島からインド、そしてロンドンへ
フレディ・マーキュリー

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数々のヒット曲をリリースし、音楽シーンに多大な影響を残したイギリスのミュージシャン。ロックバンド「Queen」のボーカル。英保護領ザンジバル(現タンザニア)に生まれた彼が17歳の時、ザンジバル革命が起こり、イギリスに移り住んだ。

レゲエの神様
ボブ・マーリー

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ジャマイカに生まれたボブ・マーリーは、17歳で渡米。31歳のときにジャマイカ二大政党の対立抗争に巻き込まれ、暗殺未遂が起こる。その後、自発的に亡命。平和活動を呼びかけるためロンドンへ。そして「ONE LOVE」コンサートを開催していくことに。

MINIの設計者
アレック・イシゴニス

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ブリティッシュ・モーター・コーポレーションが1959年に発売を開始した、小型大衆車のMINI(ミニ)の設計者として知られる、サー・アレック・イシゴニスは、旧オスマン帝国領内のイズミル(ギリシャコミュニティ)で生まれた。1919年から始まった希土戦争を前に故郷から亡命。

難民問題は、今に始まったことではない。

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「難民問題は、今もむかしも議論の的となっている。けれど、我々はこの問題が社会への大きな一因をとなっていることに目を向けずに来てしまったのではないでしょうか。このプロジェクトは、それを世界に思い起こさせる施策なんです」。

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Kienたちのチャレンジを動画(以下)とともに紹介するメディアは多い。Kienたちもまた、このステッカーをオープンソースにして、世界中の人たちへのアクションを求めている。

Licensed material used with permission by Made By Refugee
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