3,000人のバイリンガルが実践、頭を使わない「9つの英語学習術」

実は、頭を使わなければ使わないほど英語はペラペラになると知っていましたか?

僕は英語と日本語が喋れるバイリンガルだけを講師にした、少し変わった塾を経営しています。その面接のためと個人的な興味から、これまで3000人以上のバイリンガルたちにどうやって英語を身につけたのかというインタビューをしてきました。

そしてわかったことは、英語ができる人たちは、「訳さない」「暗記しない」「興味がないことはやらない」ということ。

ここでは、拙著『頭を使わない英語学習法』から、「頭を使わずに」勉強するための具体的な方法を紹介します。

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01.
「英語の勉強」をやめて
「英語がペラペラになる学習」をする

受験勉強で英語がペラペラになった、英会話学校に通って英語がペラペラになった、英語教材を買ってペラペラになった…。

残念ながら、私はこういう話を聞いたことがありません。義務教育や受験勉強であれだけ時間をかけ、英語教材や英会話学校にお金をかけたにもかかわらず、「日本にいたままペラペラになった」という人の数はあまりに少ないのが現実です。

しかし、それは「あなたが日本で勉強しているかぎりペラペラになれない」ということではありません。単に、やり方を間違えていただけ。「英語がペラペラになる」ためには、「英語の勉強」ではなく、「英語がペラペラになる学習」をしなければならないのです。

「英語がペラペラである」とは「スムーズなコミュニケーションがとれる」ということ。日本人は今まで、このことを目標に勉強してきていませんでした。

02.
英文和訳は
最も避けるべき学習法

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これまで受験勉強では、「英文和訳」が英語学習の肝に据えられてきました。しかし、実はこれは英語がペラペラになるために、一番やってはいけないことなのです。

日本語と英語を操るバイリンガルは、母語以外の言葉を話すときに、「高速で翻訳」しているのではありません。その言語を、その言語のまま理解しているのです。

考えてみればこれは当然のことで、「高速で翻訳」するプロである同時通訳でさえ、10分から15分で交代しています。この作業は、脳に負荷がかかりすぎるのです。

正しく訳すために、言葉の意味を覚える。文法のルールを完璧に覚える。これが今まで学校で指導されてきた勉強法です。まずはこの勉強法を捨てましょう。

03.
文法は後回し
まずは体で音を体得する

ではどのようにすれば、英語がペラペラになれるのか。

3,000人のバイリンガルたちのしてきた勉強法は、とても単純です。彼らがやっていたのは、「真似をする、声に出す、繰り返す、ひたすら声に出す」というものです。「頭を使う勉強」ではなく、「体を使って覚える」ことが学習のメインだったのです。

文法の学習が必要ないのではありません。問題は順番です。バイリンガルたちは、正しい文法を覚えるためにまず「音を覚えてしまう」勉強法をしています。何度も口に出したり、書いたりしながら、反射的に言葉が出てくるくらい、音を体に取り込みます。音を覚えることで文法を体得してしまうのです。

こうしてたくさん英語に触れたあとで、文法を学ぶとすんなり受け入れることができます。文法書とにらめっこするよりも、まず口に出して覚える方が効果的だということを、肝に銘じてください。

04.
うるさく勉強する人ほど
英語は上達する

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図書館や電車の中で静かに英語を勉強している人をよく見かけます。残念ながら、これはとても効率の悪いやり方です。経験上、うるさいくらいに声を出して勉強をしている人ほど、すぐ上達するものなのです。

英語学習の基本は音読です。音読をしていれば必ず英語はできるようになります。黙って英語を勉強するのと音読をするのとでは、脳への刺激の量が違うので、同じ時間をかけたとしても、学習効果がまったく変わってくるのです。

また、口に出して「音で」覚えた言葉は、いざ使うときにぱっと出てきやすいものになっています。しゃべるための言葉は、しゃべることで身につくのです。

05.
英和辞典を捨てる

なかなか英語が上達しない日本人の特徴に、「英和辞典に頼っている」ということが挙げられます。なぜ英和辞典に頼っていてはいけないのでしょうか。日本語と英語をセットで覚える勉強法には2つの大きな落とし穴があります。

1つ目は、すべての日本語と英語が1対1の完全な対になっていると勘違いしてしまうことです。例えば犬とdogは、完全に一致する言葉ではありません。dogにはペットとしての犬という意味の他に、「できそこない」とか「薄汚い」という意味もあるのです。
2つ目の問題は、つまったときに言い換えができなくなること。英和辞典に頼っていると、覚えた単語を使おうとして、それが出てこなくなったときに知っているはずの簡単な言葉も出てこなくなってしまいます。

英語と日本語を1対1だと捉えることが、英語がペラペラになることを邪魔してしまうのです。

06.
英英辞典を手に入れる

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では、わからない言葉が出てきたときにどうすればいいのか。そんなときは英英辞典を使えばいいのです。英英辞典を使っていると「翻訳をせずに英語を英語で考える」土台を作ることができ、「英語で考えて、そのまま英語で話す」という感覚がわかるようになります。

英英辞典というと身構えてしまいますが、小学生が使うものから大学教授が使うものまで様々です。簡単なものは中学1年生で習うレベルの単語で書かれています。

たとえば僕がおすすめの『Collins COBUILD Illustrated Basic Dictionary of American English』で「apple」を引くと、こう出ています。「An apple is a firm round fruit with green, red, or yellow skin.」それほど難しくありません。まずは英英辞典を手に取り、自分の知っている単語を調べてみましょう。

07.
「言い換える力」を身につける

英英辞典を使ったおすすめの勉強法として、自分が知っている単語の意味を、英語で説明することがあります。

単語の意味を説明できるようになると、会話力はぐっと上がります。ネイティブスピーカーではない私たちは、言いたい単語がすっと出てこないことがよくあります。また、日本の文化や日本独自のことを説明するときに、英語で完全に当てはまる言葉がないこともよくあります。それでも話を続けるときに、この「意味を説明できる力」つまり「言い換える力」は非常に役に立つのです。

08.
英単語帳を
勉強するのをやめる

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世界中に存在する、すべての英語を話せるようになる必要はありません。自分が言いたいことと、言う可能性のあることだけ言えれば、それで十分英語ペラペラなのです。

日本語でも、話ができる分野とできない分野があります。難しい単語は知らないこともあります。しかし、私たちは間違いなく日本語ペラペラです。

自分に関係のないことは勉強しない。自分が使う英語だけ、徹底的に磨いて使う。こう決めるだけで、英語力は飛躍的に伸びていくのです。

自己紹介だけは発音も文法も完璧にできる、自分の仕事については完璧に話せる、といった具合に、自分がうまく話せる「ペラペラ領域」を増やしていきましょう。局所的に「ものすごく英語ができる」部分を増やしていけばいいのです。

09.
「局所的にペラペラ」の
状態を目指す

「局所的にペラペラ」になるためには、スキットを作る練習をします。スキットとは、自分が言えるようになりたいシーンで、言わなくてはいけないセリフのことです。

たとえば「道で浅草寺に行こうとしている外国人に話しかけられ、地下鉄銀座線の駅へ案内する」など、具体的なシーンを想定して、そのときの想定問答を作り、英語にしたものがスキットです。このスキットを作り、頭を使わずに覚えるだけでいいのです。

必要な場面は人それぞれです。他の人が商談で使っている英語をそのまま使って自分の話をすることはできません。シーン別の英会話本を何度めくってみても、あなたが話したい一字一句を詳細に訳した英語は載っていないのです。

ですから、自分の言いたいことをスキットにして、頭を使わずに覚える。これがペラペラへの一番の近道になるのです。

頭を使わない英語学習法
コンテンツ提供元:サンマーク出版

三石郷史/Satoshi Mitsuishi

株式会社キャタル代表取締役社長。慶應義塾大学経済学部卒業後、メリルリンチ証券株式会社東京支店(当時)に入社。2002年、幼い頃から感じていた英語コンプレックスと、外資系の企業で英語ができずに苦労した経験から「小中高生をバイリンガルにする英語塾キャタル」を創立。

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