まるで日本の大企業を非難?CIAが作成した「組織をダメにするマニュアル」

先般、機密解除となりホームページで自由に閲覧可能となった、CIAのあるマニュアルが話題を呼んでいる。敵国に潜入したスパイが、組織の機能を内部から弱体化させ、破壊していくための戦術指南を記したもの。見れば、よもや現代社会の中にも、このマニュアルが密かに息づいているのでは、と錯覚してしまう内容に驚かされる。

組織を内部から破壊せよ!
『サボタージュ・マニュアル』

shutterstock_141007105_2

第二次世界大戦当時の1944年、正確にはCIAの前身組織だった戦略情報局(OSS)が制作した『Simple Sabotage Field Manual』がそれだ。サボタージュ・マニュアルとしてご存知の方も多いはず。65年後の2008年より一般公開されていたが、ウェブ上でしかもCIAのページより閲覧できるようになったのは、2012年から。以下、一部を抜粋して紹介していこう。

組織や会議に対する妨害

shutterstock_110294924_2

01.
意思決定の場において、結論を出すために妥協させたり、近道をさせてはいけない。“手段”としてしつこく反論し、徹底的に説明を求めよ。

02.
できるだけ長々と繰り返し同じ内容を話すこと。話のポイントとなる部分は、自分の実体験とウィットに富んだ逸話を交互に織り交ぜながら主張のポイントを解説せよ。発言は“スピーチ”と同じだと心得よ。

03.
さらなる研究と考察のために、すべての案件は組織委員会の場において言及することが望ましい。組織委員会は可能な限り大きくし、少なくとも5人以上で構成せよ。

shutterstock_181667516_2

04.
大事な話ほど、全く無関係な内容をあえて散りばめて、じらすように話を展開せよ。

05.
コミュニケーションにおける言葉遣い、時間厳守、決断力、これらについて徹底的に議論せよ。甘えを作ってはいけない。

06.
前回の会議で決定したことであっても、再び議題として持ち出し、その妥当性を問題に挙げよ。

07.
提案者は注意喚起せよ。周囲の人間に理性的でいるよう求め、先々に起こりうる問題を避けるためにも、早急な決断を避けるよう喚起せよ。

部下の士気を下げ、
混乱に追い込むための妨害

shutterstock_228140593_2

08.
作業の割当を行う際には、必ず最初に重要度の低い仕事から持ち出すこと。重要な任務ほど、生産性の低い労働者に割り振ること。

09.
議事録、決議書、連絡用の文章など、提出させるあらゆる文章は、細かな言葉尻にまでこだわりをも持たせること。

10.
誤解を招きやすい指示をあえて出すこと。常に不備を指摘し、意思統一のための議論を出来る限り設けること。

11.
比較的重要でない製品ほど、完璧さを追求せよ。欠陥がある製品を徹底的に向上に戻し、修復のための時間を割くよう促すこと。

shutterstock_126094292_2

12.
重要な業務にあたるときほど、会議を開きそちらを優先させよ。

13.
厳格な規則を徹底的に浸透させよ。

14.
士気を下げ生産性を下げることを目的とせよ。生産性の悪い労働者たちにも楽しみを教え、価値のないプロモーションで扇動せよ。

15.
承認手順を複雑化して詳細やチェック体制を増やすこと。1人で承認できるような事案でも最低3人のチェック機関を設けること。

労働者の立場からの妨害

shutterstock_196043201_2

16.
作業中は、できるだけ中断を挟むこと。急いで作業にあたってはいけない。

17.
下手を装い失敗せよ。不満を口にし自分の仕事の妨げになっているのが、道具や機械、設備のせいにして、より高性能な道具を要求せよ。

18.
自分よりも能力の劣る人間や新人に対して、スキルや経験を伝えてはならない。

19.
どんなことでも小さな仕事から取り掛かること。重要なものは後回しにせよ。

shutterstock_285064097_2

 

実際、仕事のスピードを低下させ効率を落としはするが、「重要な場面ほど、会議を開く」「重要でない製品でも完璧さを求める」 「意思決定の場では、結論を焦らない」など、捉え方によっては、有効な手段とも思える内容だ。
気づいた時にはすでに手遅れ。ここに、サボタージュ・マニュアルの実に巧妙なトリックが隠されているのではないだろうか。

Reference:Buisness Insider , Open Culture, CIA 

 

「自分は何をしたいのか」「どういう人と働きたいのか」「どんなスキルがあるのか」を軸に、自分らしい働き方を追求する人が増えてきています。働き方が多様化するな...
あなたは今、どんな会社で働いていますか。価値観が多様化している現代では、人の数だけ性格があるのと同じように、会社の数だけカルチャーがあります。会社も社員も...
企業で働いていれば、ついて回るのが給料と評価。かつては年功序列がほとんどだった企業でも、時代の流れとともに新しい制度を導入しつつあります。労働の対価として...
昨今、ブラック企業やブラックバイトの実態が暴かれ、社会問題にまで発展しています。失業状態にならなければいい。とはいえ、労働環境によっては、働くどころか「隷...
多種多様な働き方が可能な現代では、あえて組織に属さないという選択も市民権を得ています。が、もちろんそこは一長一短。あっちが立てばこっちが立たずといったとこ...
働きながら、自分の時間をどうやって確保するか。 誰だって一度は考えたことのある問題だと思います。「忙しいうちが華」なんて言葉もよく聞きますが、価値観の多様...
価値観が多様化している現代において、自由であたらしい働き方を求める人は増えています。自分の求めるワークスタイルに合った会社選びをしようと思ったら、果たして...
どの組織にも存在する、リーダー。そのポジションの力量により、組織の士気は大きく変わります。では、より良い組織をつくるリーダーになるためには、どんな素質が必...
現在、ほとんどの企業が人材採用の際に行っている(対人型の)面接、これを「何の役にも立たず、むしろ最悪の手段」とまで言い切る人物がいます。組織・人事コンサル...
2016年2月1日。「WHO」は、温暖地域を中心に拡がるジカウイルスが、米国で確認された小頭症やギラン・バレー症候群の発症例に強く関連しているとして、緊急...
5月6日、科学誌「Oncotarget」に掲載されたレポートによれば、バークレー大学やスタンフォード大学、ニューサウスウェールズ大学の研究者たちが、今後の...
価値観が多様化している現代では、暮らし方も働き方も多様化しています。自由であたらしい働き方を求めて模索している人も多いのではないでしょうか。でも、一体どう...
2016年1月9日に、米国企業「Basecamp」社のジェイソン・フリードCEOが、ブログで同社スタッフの福利厚生をズラッと紹介したのですが…ま〜羨ましい...
毎日同じ時間の通勤電車に揺られ、同じオフィスで、パソコンに向かって仕事をする。私たちの日常として染みついている流れかもしれません。しかし、価値観が多様化し...
もしもあなたの上司が「クリエイティブに、かつ生産性を上げるんだ!」と無理難題を押し付けてきたら、この話を投げかけるといいかもしれません。あなたを援護射撃し...
世の中には、少なくない巨万の富を築いた者たちがいる。その多くが、一代で財を成し、その後も名を世に残す「実業家」として知られている。時代や環境のめまぐるしい...
産直野菜のデリバリーサービス企業が、キュートな野菜の絵文字を制作しました。普通に考えれば「何のため?」となるところ。けれど、彼らの絵文字に込められた意味を...
「イチゴ」という農作物を通して、日本の農業システムのあり方に一石を投じた起業家の岩佐大輝氏。これまでの軌跡をたどった電子書籍『甘酸っぱい経営』は、そんな岩...
オレゴン州立大学の研究者らが、セックスに関する興味深い調査結果が発表。なんでも、プライベートにおける積極的なセックスライフが、仕事に対するモチベーションや...
1998年の創業以来、イノベーティブな企業の最先端を走るGoogle。同社は新たな取り組みとして、独自のデータや研究に基づいた、HR分野の改善に役立つ情報...