「会社の悪口は言ってもOK!」社員を伸ばす企業のユニークなルール

あなたは今、どんな会社で働いていますか。価値観が多様化している現代では、人の数だけ性格があるのと同じように、会社の数だけカルチャーがあります。会社も社員も気持ちのよい関係でいられるよう、ユニークな制度を設けている会社も増えてきているのです。
自著『あたらしい働き方』から、個性あふれる企業制度と、自分にあったカルチャーの会社を選ぶヒントを紹介します。

01.
「性格の不一致」による退社に
400ドルを支払う

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ハッピーな働き方ができる斬新で面白い会社、という印象を持たれる会社も、すべての人にとって素晴らしい会社かというと、そうではありません。フィットしていない人にとってみると、ものすごく居心地が悪くて、居ても立ってもいられないほど辛い可能性があります。

では何がそれを分けるのかといえば、ずばり、カルチャーが合うか合わないか。そこに尽きるのです。

ザッポスでは社員の採用にあたり、50%はその人が持っているスキルを見て、残りの50%は、その人が持っている価値観が、ザッポスの持っている文化にどれだけフィットしているかを見ます。そして入社した後でも、もし自分はザッポスに合いそうにないと気が付いたら、すぐにでも退職の道を選んでほしい、と言っています。新人トレーニング中の退職でも、400ドルを支払うことになっているのだそうです。日本ではなかなか考えられないことです。カルチャーを守ることを本当に大切にしているのです。

また、ネットアップでは、採用する人の30%が内部社員からの紹介によるものだそうです。やってくる人が、最初からここがどんな会社なのかよくわかっている。これも会社のカルチャーにあった人材を採用する有効な戦略です。

大切なのは、「ここの会社がよさそうだから」と無理に自分を合わせていくと不幸になる、ということ。素顔の自分を理解して、カルチャーの合った会社を見つけることが大事です。

02.
外食や宿泊に補助
飲み会も応援!

Cheers to success. Close-up of business people holding flutes wi

仕事にクリエイティブをもたらす要素はさまざまにありますが、そのひとつがどれだけ社内に多様性を担保できるかです。自分とは異質の存在といかに交わるかは、企業にとっても個人にとっても、極めて大切です。

例えばPlan・Do・Seeでは、ほかの世界を見てあたらしい体験をすることを推奨しています。

「国内のレストランに食べにいくと、簡単なレポートを書くことが条件ですが、半額が会社負担になります。ホテルへの宿泊であれば、ホテルに泊まったら3万円を上限に補助があります。あとは芸術です。ミュージカル、美術館、歌舞伎、能など、どんどん文化を味わってきてほしい、と伝えています。若い社員が多いですから、こうした文化的な感性は圧倒的に足りない。刺激を受けて、鍛えていく必要があると考えています」(Plan・Do・See)

自分と異質の存在と交わる、という点では、Sansanもユニークな制度を整えています。「know me(のーみー)」、社員が飲み会に行ったら補助をするという制度です。ただし、条件は、異なる部署のメンバー同士であることと、人数が3人以内であること。同じ部署ではなく、ほかの部署を意識させるのはとても大切なことです。違うものを組み合わせることによって何かを生み出すことが、これからの時代は重要になってくるのです。

設備投資型のビジネスが多い時代は、もう昔のこと。今は人に対する投資が重要になってきています。設備投資として考えれば、人への投資は安い投資といえるでしょう。

03.
他の企業に就職しても
内定が生き続ける

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職場選びのポイントとして、一緒に働く社員のレベルを重視する人もいるのではないでしょうか。実際にレベルの高さに惹かれて優秀な社員が集まってくるという会社もあります。その動機のひとつになっているのが、一緒にインターンシップを過ごしたメンバーの優秀さなのだといいます。

優秀な人材採用にこだわりを見せるワークスアプリケーションズのインターンは、年間約4万人の応募があります。このインターンシップ、志望動機も問わなければ、日当が目当てでも構わないと会社は断言しています。

「インターンシップでは会社に対する魅力にも気づいてもらえるわけですが、一番大きいのは、あのときに出会った連中は本当に優秀だった、という記憶なんです。別の会社に入ってみたら、その会社の同期よりも、インターンシップの同期のほうが、明らかに優秀だった、と。実際のところ、一流企業に入っても、真面目なだけの同期もいる。現場に配属されても、周りの社員全員がとんでもなく優秀なわけでもなかったり」(ワークスアプリケーションズ)

一度内定を辞退し他の企業に就職しても内定が生きつづける「入社パス」という制度があるワークスアプリケーションズ。優秀な人材が結局は自分の会社に戻ってくる、そんな仕組みをうまく作り上げているのです。

04.
自由に会社の文句を
言わせても大丈夫

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社内の雰囲気も、会社選びでは重要な要素。自由に発言できる、風通しのよい会社を好む人は少なくないでしょう。

セールスフォース・ドットコムの製品のひとつに、Chatterという名の、社内版のいわゆるツイッターのようなものがあります。ここに発言することは、人事でもコントロールできません。まったく社員の手の中にあるということ。社員を信用し、なんでも話せるようにしているのだそう。

コントロールできないような、勝手に社員が喋れる環境を作っていいのか。他社からそんな質問も受けるそうですが、実はそれ自体が重要なポイントなのです。なぜなら、社員は自分の名前も立場も明らかにして発言しているから。

「Chatterのグループの中にはさまざまあって、会社に対する文句を言うためのグループもあります。例えば、社内が暑すぎる、とか、会社の通勤シャトルのルートは変えられないのか、とか、××はどうしていつもダウンしているんだ、とか。みんなが自由に文句を言えるようにしている。ソーシャルネットワークと同じです。そしてそこには会社が割って入って修理するのではなく、社員同士が助け合い、社員同士が回答を出して解決していくという方法を採っています」(セールスフォース・ドットコム)

自由に会社に文句を言わせるかわりに、実はそれを改善できる当事者は自分たちであるということを認識させられる。会社がネガティブな雰囲気にならないよう、この仕組みは大いにプラスに働いているのです。

05.
部長も課長も存在しない会社
ヒエラルキーは必要ない

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会社のカルチャーや雰囲気に大きな影響を及ぼすものに、ヒエラルキーがあります。古い会社には、ガチガチのヒエラルキーがたくさんあって、それが自由な雰囲気を阻害していることは多くあるでしょう。

Plan・Do・Seeでは、社長含め、階層は4つしかありません。チームラボも、経営陣の役職を除けば、プロジェクトを回すプロジェクトマネージャーと、マーケティング担当のカタリストしか職種がありません。部長も課長もいないのです。
ヒエラルキーがないほど、自分で考えて、行動ができる。やらされているわけではないと思える。やらされ感がなければ自分の能力も出しやすいですし、結果に対する文句も生まれません。

とはいえ、ヒエラルキーという明確なキャリアパスがない中で、何がモチベーションとなっているのでしょうか。
それは、会社が向かっている方向性自体です。会社自体が、世の中の役に立っている、ということ。それが実感できることのほうが、ヒエラルキーのある組織でポジションが上がっていくことよりも、重要なのです。

実際、ポジションを得たために専門性を失ってしまうという人もいます。結果的にポジションは務まるけれど、専門性がなくなっていく、技術を失うという極めて危険な状態になりかねません。組織がフラットであるということは、心地よく働けるというだけではない。自ら考え、自ら働くことで、生き抜く力を常に身に付ける環境にいられる、ということでもあるのです。

あたらしい働き方
コンテンツ提供元:本田直之

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