【警告】そのドキドキ、もしかしたら「ストレス性の動悸」かも!?

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ふとした瞬間に、心臓がドキドキする…そんな体の異変に悩みを抱えている方はいませんか? もしかしたら、ストレスから心臓に何らかの負担がかかっているのかも。 

今回は、そんな動悸と心身の関係について医師に詳しく聞いてみました。

動悸の原因は
自律神経の乱れ⁉︎

血管の収縮や弛緩・体温・代謝などの無意識に働く体の環境は、自律神経によって調節されています。自律神経には、興奮時に主に働く「交感神経」と、リラックス時に主に働く「副交感神経」があり、普段は上手くバランスをとっています。しかし強いストレスがかかることでこのバランスが崩れてしまい、それが動悸を引き起こす原因になっているケースもあるんです。
 

交感神経の高ぶりが
動悸を引き起こす

忙しくてイライラすると、突然ドキドキ。これは「交感神経」の作用が強くなっていることから起こる動悸かもしれません。その他、自律神経のバランスが「交感神経」優位になると、頭痛・不眠・口渇・多汗・不整脈・倦怠感などがでることもあります。思い当たる症状はありませんか? また、こんな状態も動悸を引き起こす原因と考えられます。 

<動悸を引き起こす原因・2つ> 
1:加齢 
男女問わず更年期のホルモンバランスの変化から動悸が起こる場合もあります。また、動脈硬化高血圧が徐々に進行していることも多いため、血圧の調節がしにくくなり拍動が乱れやすくなります。 

2:心因性 
神経症や不安障害などで、動悸やめまいを感じることがあります。心療内科や精神科での治療になります。

病気が隠れている可能性も…

いっぽうで、もしかすると動悸が出やすい病気が隠れていることもあるので、ただのストレスと片付けてしまうのは危険なこともあります。 

<動悸を引き起こす病気・2つ> 
1:甲状腺機能亢進症 
甲状腺ホルモンの分泌過剰によって動悸・食欲亢進・体重減少・イライラ・疲れやすい等の症状が出ます。バセドウ病が有名です。通常の血液検査項目にはないため、健康診断では発見されないことも多いです。 

2:貧血  
酸素はヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。貧血になりこのヘモグロビンが不足すると、酸素濃度を上げようとして心臓がポンプ運動を頑張りすぎるので動悸が出ることがあります。女性の場合、月経前後に一時的に貧血になり動悸を感じる場合もあります。

このまま放っておいて大丈夫?

原因となる病気があればまず治療しましょう。また、日々の生活でも動悸改善のためにできることがあります。即効性はないですが、自律神経のバランスを少しずつ整えてくれるので、ぜひ日常に取り入れてみてください。 

<日常でできる動悸の改善策> 
1:筋肉をほぐす&体を温めて副交感神経を刺激 
ウォーキングやヨガなどで、深い呼吸をしながらゆっくりと筋肉をほぐすことで「副交感神経」が刺激されます。 また37~40℃のお風呂に20分程度つかるだけでもOK。リラックスでき、入眠もしやすくなるのです。そうして、ぐっすり眠れることで「副交感神経」の働きがさらに整います。 

2:カフェインの取りすぎに要注意 
カフェインには「交感神経」を興奮させる作用があります。コーヒーや紅茶を一日に何杯も飲んでいませんか?また、見逃されがちですがコーラやほうじ茶にもカフェインが入っています。飲料をカフェインレスのものに変えるのが一番良いのですが、飲む回数や量を少なくしたり、薄めにしたりすることでもカフェインの摂取量を抑えることができます。

■医師からのアドバイス
動悸を感じたときは、安静にして落ち着くのを待ちましょう。その際、きついベルトやボタンは緩めて楽な姿勢になるのが良いですね。 ただし、胸や背中に強い痛みを感じたり、息苦しさが徐々に強くなっていくような場合は、すぐに医療機関を受診してください。

監修:Doctors Me医師
コンテンツ提供元:Doctors Me

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