幸せな人生を手に入れる「感情のトリセツ」6つ

幸福の形は、人によって異なります。幸福かどうかは人それぞれの心の問題にすぎません。つまり、捉え方次第であらゆる感情を幸福に結びつけられるのです。

商社、市役所、フリーターという異例の経歴を辿った哲学者である小川仁志さんの著書『人間はたまねぎ』より、人間を構成するさまざまな感情と、それをどう扱えば幸福になれるのかを紹介します。

01.
「義務感」がある
のは
幸せな証拠

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「義務感」とは社会に対する責任感の裏返しであって、誰もが義務感を持つからこそ、社会が成り立っています。

そんな義務感も、幸福感へと転換するのでしょうか。まず考えられるのは、「義務感を持てること」自体の幸福です。

それはつまり、責任があるということ。社会の一員として認められている証拠なのです。

もし何の義務感もないならば、小さな子どもと一緒です。小さな子どもには、社会的責任がありませんし、義務感を持てるということは、社会に必要とされているということなのです。それは共同体の成員として誇らしいこと。だから、それだけで幸福感につながるのです。

02.
間違いに気付けることも
「幸福」なこと

普通に考えると、「罪悪感」が「幸福感」に転換することはないように思えます。

でも、こんな場面を想像してみてください。何か悪いことをして、心から反省をした時です。「ああ、悪いことをした」と。このとき人は自分の過ちに気付き、生まれ変わります。

この生まれ変われた喜びが、幸福感になりうるのです。罪悪感が反省を伴うものである以上、そこには「自分の間違いを知ることができた喜び」がついてきます。人は誰しも間違いをしたくないものです。ただ、それは簡単ではありません。気づけば間違いを犯しているのです。そして人に迷惑もかけています。

もしその間違いにいつまでも気づかないでいると、雪だるま式に大きくなり、大きな罪を犯すことにもなりかねません。だから間違いに気付き、罪悪感を覚えることができるというのは、喜ばしいことなのです。

03.
努力した、という
「達成感」が大切

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「幸福とは嬉しくなることだ」と言っても過言ではありません。心が満たされた状態とも言えるでしょう。ただ、心を満たすものが「何でもいい」というわけにはいきません。

たとえば、お腹が空いている時は食事が心を満たすでしょう。眠たければ睡眠が、愛が欲しければ愛が、という風に…。これがちぐはぐではなんの幸福感も得られません。

達成感が幸福につながるケースも、同じなのです。何か努力をしたあとにその努力を認めてくれるだけのものがなければ、心は満たされません。それが達成感なのです。

極端な例をいうと、化石を掘っている時に誰かがデパートで買ってきてくれても、ちっとも嬉しくないはずです。努力した結果として手に入れないと、達成感が得られないからです。自分の手で掘り当てた化石を手にして初めて、達成感が得られ、それによって幸福がもたらされるのです。

プロセスは幸福を得るうえでとても大事です。達成感を得た人がそこに至るまでの話を披露したがるのは、そうした理由からです。

04.
「嫌悪感」の
裏にある
感情って?

何かに嫌悪感を抱くのは、自分を守るためです。嫌だなと思うのは、自分にとって負の影響があるからなのです。ということは逆に、対象を好きになれば克服できるわけです。

嫌な部分から目をそらさず、なんとか解決するよう向き合ってみるのです。それがうまくいけば最高ですよね。嫌なことを克服できた喜びで、幸せになれるのではないでしょうか。これが嫌悪感と幸福が結びつく部分です。

嫌悪感に限らず、幸福とは受け入れることなのかもしれません。私たちは、あらゆるものにあらがうことで生きています。他者、ルール、自然、そして自分自身にさえも。

これらをすべて受け入れることができたら、どんなに楽になるでしょうか。嫌いなものならなおさらです。嫌悪感の裏には必ず幸福が潜んでいると思って、温かく受け入れてあげましょう。

05.
「親近感」を育てよう

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誰だってそっけない人より、「そうだよねー」と自分のことをわかってくれる人と話したいですよね。例えば、そっけないイケメンより、共感してくれるブサイクのほうがいいでしょう。親近感は外見を超えるのです。

ひと言でいうと、親近感は人を気分よくしてくれるのです。ここで親近感が幸福と繋がります。

誰にでも親近感を持てるのならば、楽しく時間を過ごすことが可能です。しかし相手ありきですから、親近感を持つのは簡単ではありません。いくら持ちたくても、相手の態度が悪いとどうしようもないからです。

そこで思い出してほしいのが、「親近感は心のシンクロ状態だ」という話です。つまり、自分と相手の心は共鳴させることができるのです。そっけない態度の人も、自分が一生懸命働きかければ、心が通じ合うかもしれません。ポイントは、自分から相手にすり寄ることです。

どうしてそこまでしなければならないのか?それは、自分が幸福になるためです。嫌な気持ちで時間を過ごすより、幸せな気持ちで過ごしたほうが得ですから。

06.
「劣等感」がある
ほうが
じつは幸せ!?

劣等感とは、人と比べることでまとわりつく負の感情です。

ではどうして人と比べるかというと、それは自分のポジショニングをしているからなのです。自分はどの位置にあるのか、と。その意味では「劣等感」を抱くことが成長につながることもあります。負けるのが悔しくて頑張るからです。

ただ行き過ぎると、へこみすぎてダメになったり、逆に危うい優越感を求めてしまいます。

劣等感はあくまでも向上心を生み出す原動力として、うまく制御していく必要があります。そうすれば、希望を持って生きることができ、幸せになれると思うのです。

面白いことに、人間は目標を達成してしまったあとよりも、それを追い求めて努力している時のほうが幸せだったりします。劣等感を克服して完璧な人間になったら、逆に不幸になるのかもしれませんね。

『人間はたまねぎ』(著:小川 仁志)

私たちは7つの感情を、皮のように身にまとって生きています。まるで、たまねぎのように…。著者累計80万部を超え、京大→商社マン→フリーター→公務員→哲学者という異色の経歴をもつ著者が、わかりやすく、おもしろく、その7つの感情の皮を剥がす旅へとご案内します。7枚の皮を剥がし終えた時、あなたは感情を使いこなし、甘くて辛いたまねぎのように、味わい深い人生を手に入れることでしょう。

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