私の人生を変えた、ヨガの10の教え

最近はさまざまなエクササイズがありますが、ヨガは毎日のルーティンに取り入れることで、人生のあらゆることを学ぶことできます。

女性ライターのMeredith Bakerさんも、始めた当初はただの「体と心のデトックス」程度にしか思っていなかったそうです。しかし徐々に、ヨガの奥深さに気づいていきます。彼女がどんな教訓を得たのでしょうか?「Elite Daily」の記事から読み解いていきましょう。

「ひょんなことから
ヨガに恋をした」

LAに引っ越してきた最初の週に、私はヨガの世界を面白おかしく表現するために、ラップを使ったパロディ動画「Namaste, Bitches」の歌詞を書き上げたの。

でも、LAでの生活が5ヵ月を過ぎたとき「あの動画の通りになったわね」って友人にからかわれたの。だってラップを書き終えたあとに、ひょんなことから私はヨガに恋してしまったから。いまでは、ヨガは私の毎日のルーティンの重要な一部。

私の心はいつも、100方向くらいに広がってるの。過去にこだわって「ああしていれば、こうなったんじゃないか…」って思い悩んだり、今後のプランをたくさん立て過ぎて何ひとつ実現できないか、のどちらかに陥りがち。

大学を卒業して恋人と別れてからLAにやってきて、そのときの私は少し自分を見失っていた。自分の人生から誰かを切り捨てたという気持ちが、私の心を揺らしていたのね。毎朝、暗い影になって心に現れる「虚しさや孤独の苦しみ」から逃れる必要があった。

だから、自分の心をほんの少しでも落ち着かせられたらと思って、初めてヨガのクラスに参加してみたの。当時の私は、ヨガを「心と体のデトックス」として、月に1〜2回やる程度のものだと考えてた。

最初のとき、周りの人はしっかりと集中しているのに、私は姿勢を保つことすらできなくて、そのことにちょっとイライラもした。でも、レッスンが終わったとき、多くのエネルギーを感じられた気がしたの。

それ以降、私はすっかりヨガにはまってしまったわ。ヨガについて、メンタルを集中させるための○○とか、胡散臭い評判を耳にすることもあるけど、本質的に言うとヨガは「心と体の潜在能力を引き出す」非常にパワフルなツールだと思っているの。

最初のヨガのとき、私はマットの上に敷くタオルをもらった。

それには「毎日、あらゆる方法で、私は強くなる」という言葉が刺繍されていて、今も私は朝起きるたびにそのフレーズを思い出しているわ。

オリジナルのヨガの経典は2000年も前に生み出されたもの。その本質は、呼吸と瞑想に集中することによって世俗の感覚から逃れて、人間の意識を世界の意識に結び付けること (すなわち、ニルヴァーナ=悟りの境地に近づくこと) なのに、多くの人がこのことに気付いていないって感じるの。

近年になって、瞑想中に長時間じっと座っていられる状態へと体を準備するために、新しいヨガのポーズが考案されてきた。ヨガは多くの場所で身体的な運動のひとつに変わってしまったけど、それでもヨガは、私の生き方や理想像に影響を与えてくれる。

ヨガに対する私の愛を他の人と共有したり、精神的な側面やルーツをより深く理解するために、最近200時間をかけてヨガ講師の資格を取ったの。私は「必要とする強さは、自分の内側に見つけられる」というヨガの概念が好きなの。

さまざまなポーズのなかで生み出す空間と柔軟性は、あなた自身の内部にも存在するはず。「こころ」をさらけ出すほどに、あなたは愛とエネルギーを授かって、それを周囲の人々に与えることができる。

01.
「得るため」に解放する

ヨガのポーズをとるとき、痛みや緊張感のある箇所に向かって呼吸をするの。最初のうちは、これが不快に感じられるかもしれない。でも、そのポーズに集中すればするほど、楽に感じられるようになるはず。これはより多くの余裕を生み出し、身体の緊張を緩めて、解放されたかのような感覚になる。

人生における無駄や、幸福をもたらさない何かにしがみついていると、十分な愛情なんて味わえなくなる。何かを手放すのは難しいけど、一度やってみれば、それによってより多くの愛やエネルギーを得られるということがわかる。

このとき、私の頭に浮かぶのは「殻が破れなければ、鳥は飛び立てない」という言葉。

02.
愛されたいなら
まずは自分を愛すべき

ヨガの先生がこう言っていたの。

「誰もが自分と結びついている。自分を完成させるのは、自分自身なのです」

私たちはときどき、自分につらく当たってしまう。多くの精神的・身体的な負荷を自分自身に押しつけて、不適切な食事を摂ったり、生産性のない生活を送ったり、間違ったタイミングで間違った相手に間違ったことを言ってしまったり…。

でも、ヨガは「私がコントロールできるのは、私自身の人生だけだ」ということを教えてくれたの。人生で最も長く一緒に過ごす人は、自分以外の何者でもない。誰かを精いっぱい愛するためにも、自分に優しさや愛を与えるべき。

時間の使い方や、自分自身との接し方に自信が持てるようになれば、周りとももっと素晴らしい関係が築けるようになるはず。

03.
「強さや柔らかさ」は
自分の中にある

ヨガをしない人たちの多くは、「体がかたいから」とか「運動が苦手だから」って言うの。でも、私だって6ヵ月前まではつま先に触れることすらできなかったのに、今ではきれいに開脚できるわ。

私のケースがすべての人に当てはまるわけじゃないけど、必ずうまくなるし、体も柔軟になる。ポーズをマスターすることだけが大切なわけじゃないの。毎日ヨガに取り組むこと、あなたが出せる精いっぱいの力で自分の体に挑むことが、重要だから。

04.
直感が信じられるように

以前の私は、自分の直感には従わず、やるべきことや周りから望まれていることをやってるにすぎなかった。でもヨガの練習を重ねていくうちに、自らの直感と、思考や行動をより良く調和させる方法を見つけたの。

「直感を信じる」ためには、起きてすぐ古い記憶を新しい朝に溶け込ませるよりも、ヨガに取り組んだほうがいいの。あなたを不幸にする人物なども、距離を置くこと。

05.
強く結びつくために
余計な「つながり」を絶つ

私たちは「人に必要とされたい」「誰かと結び付いていたい」という願望を無意識のうちに抱き、絶えずスマホをチェックして、本当の自分を見失いがち。

でも、携帯の電源を切って「自分の身体」に集中する時間を1日に1時間ほどとれば、デジタルのなかではなく、自分で感じるものこそが人生なのだ、と気づくわ。

06.
人生のピークを
優雅に生きる

新しい環境に放り出されたとき、失敗や周囲からの拒絶を避けるため、あなたは後戻りしたくなったり、専念できないこともあるはず。

ヨガで新しいポーズに挑むときも同じ感覚に陥るけど、そんなとき私は思い出すの。たとえ1日目は完全にできなくても、ゆっくりと優雅に、毎日努力を重ねれば、徐々に完璧な姿が完成する、ということを。

それに、挑戦と失敗を何度も重ねなければ、姿勢を保つ方法がわからないことだってある。心配なのは、再び挑戦しようとする意欲がなくならないかどうかだけ。

ポーズを習得することで私が一番良かったと思うことは、ヨガに必要不可欠な「高度な集中力」が身につくということ。無駄な思考が心に入り込むのを防いでくれるの。

過去の記憶や新しいアイデアが渦巻きそうになっても、穏やかな静寂で包んでくれる。

07.
悪いエネルギーを
循環させない

これは、2番目に紹介した「自分を愛すること」にも関係しているの。自分の価値をわかっていれば、誰かから悪い気を引き寄せることはないわ。

なぜなら、あなたはポジティブなオーラを発することに集中しているから。あなたのポジティブさが周囲の人々によって増幅されて、またあなたに戻ってくるの。

08.
自分の体のすべてを
感じる

ヨガのクラスで深呼吸に集中すると、ほんの些細なことでも「自分の体のすべて」を味わっているように感じるの。

09.
無防備は
「強さ」でもある

新しいポーズを学ぶとき、失敗したり、不快に感じるのは当然のこと。でも、ヒップオープナー、ハートオープナー、ホイール、ハーフピジョンのような、無防備なポーズをとることで、あなたはかつてないほどの開放感を抱くはず。

それと同じで、失敗や誰かからの拒絶を恐れず、自らの願望を素直なまでにさらけ出すことで、成功への可能性を最大限に高められるわ。

恋愛でも、自分の気持ちをさらけ出したことや、愛を伝えたことを後悔すべきではないの。たとえ相手から反応がなくても、「こうしていたら、どうなったんだろう?」とあれこれ考えてはいけないわ。

ヨガでは、無防備に、オープンに、そして素直になることは、弱さではなく、強さと見なされるの。

10.
すべての人はエネルギーで
つながっている

私たちが持つエネルギーは、私たちだけではなく、周囲の人々にも影響を与えるの。だから重要なのは、あなたの行動がどう人にどう影響するのかを考えること。

素晴らしいエネルギーを持つ人の近くにいると、そのエネルギーはあなたの体を巡るはず。たとえば、好きな人のことを考えていたら、急にメッセージが届いたり。これが単なる偶然かどうかは分かりませんが、このエネルギーがマイナスに働くことはきっとない。

ヨガのクラスの最後に言う「ナマステ」という言葉は、サンスクリット語で「あなたの中の神に敬意を表します」という意味なの。そして「私の中に存在する神は、あなたの中のどこかにもいる」という考え方でもあるわ。

私たちは、お互いの欠点を探り合うよりも、全員をつなぐ糸を見つけることに専念するべきなの。

ヨガは、どんなときでも心を落ち着かせて、本当の自我につなぎとめてくれる。五感を使いながら、あらゆる感覚を味わわなければいけないことに気付かせてくれる。そして何よりも、エゴや承認欲求、ひとりぼっちの恐怖を克服するのに役立つの。

日常生活の喧騒やストレスによって、容易に孤独感を抱いてしまう、この世の中。ヨガが自分や周囲の人との結びつきを、より強く感じさせてくれるはず。

ではみなさん、ナマステ。

Licensed material used with permission by Elite Daily
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。