「本当に大切なもの」を見失ったとき読みたい、ブッダの10の教え
ことば、愛、友情、そして幸せ。いずれも人生における大切なキーワードですが、忙しい毎日のなかでは、つい見失いがちです。そんなときブッダの教えは、本当に大切なものはなんだろう?と改めて気付きを与えてくれるんです。そんな普遍的なものだからこそ、欧米でも人気があると言われています。
「Higher Perspective」で紹介された記事では、インドでダライ・ラマの講義に参加したライターが、その教えをまとめていました。
01.
考えは言葉となり
人を勇気づけ
ときに傷つける
言葉には、破壊する力と癒す力がある。その言葉が真実で、優しいものであった場合、それは世界を変える力があるのだ。
考えていることが、あなたのすべてをつくる。心こそ、すべて。想像した通りになるのだ。
私たちが発する言葉とは、誰かに良い影響も悪い影響も及ぼす。だから、人に思いやりを持って言葉を発しよう。
怒りを叱られることはない。怒りによって叱られるのだ。
すべての悪行は、心から生まれる。心が生まれ変われば、悪行を行うだろうか?
私たちは想像しているものにしかならない。心が純粋で、喜びに溢れているのなら幸せは影のように決して離れることはない。
自分ができると思っているから、可能になる。
02.
幸せは分かち合うもの
1,000本のロウソクが、1本のロウソクによって灯されることもあるが、それによってロウソクが短くなることはない。人生も同じ。幸せは、分かち合うことで減ることはないのだ。
03.
恐怖からの解放
恐怖を持たず生きよう。どんな人になれるか怖がらず、人に助けを求めるな。すべての助けを拒んだ時、あなたは解放されるのだ。
04.
自分の信じたことが真実になる
長く隠すことができない、3つのものがある。太陽、月、そして真実だ。
自分が納得しなければ、たとえ何を読もうと、誰が何と言おうと信じることはない。
何かを聞いたからと言って、すぐに信じることはやめなさい。多くの人が話し、噂しているからといって、信じることはやめなさい。あなたの信じる宗教の経典に書かれていたからといって、信じるのはやめなさい。先生や年上の人など権力のある人が言ったからといって、信じるのはやめなさい。長い間受け継がれてきたことだからといって、信じるのはやめなさい。自分で分析し、あなたが同意した上ですべての人にとって良い影響をもたらすのなら、受け入れて尊敬しなさい。
05.
他の人から愛されるより自分を愛そう
自分自身より、あなたの愛情を受けるに値する人は、この宇宙どこを探してもいないのだ。あなたこそ、あなたの愛情に値する人間なのだ。
06.
つねに心とともに生きること
ロウソクが炎なくして燃えないように、人間は精神的なよりどころなしに生きることなどできない。
あなたが従う道は空になんてない。あなたの心にあるのだ。
自分を克服することは、他人を克服するよりも大変なこと。
人生における唯一で本当の失敗とは、あなたが知っている最良のものに従わないことだ。
07.
平和はいつだって心の内側から生まれる
平和とは内面から生まれるもの。心なくして平和を見つけることはできない。
空を舞うような意味のない1,000の言葉より、平和をもたらす1つの言葉のほうがいい。
怒りという考えを持たない人は、必ず平和を見つけるだろう。
08.
友だちは賢く選ぼう
誠意のない、邪悪な考えを持った友だちは、野生の獣より恐ろしい。野生の獣は、あなたのカラダを傷つけるかもしれないが、誠意のない友だちはあなたの心を傷つける。
間違いや欠点、悪意があることを正しく非難できるような人こそが、尊敬されるべき友だちだ。
09.
他人の目は気にしない
空に東西の区別はない。人々は、自分たちの心によってその境界を生み出し、それが真実であるかのように信じてしまう。
1つになるということは、二進法でのみ明確に示されること。1つにするという考えそのものが、2つのものが存在していることを示しているのだ。
自然と1つになることを経験した人は、どこにいても自分を見ることができる。そして自分の内側に、すべての人を感じることができるのだ。そういった人こそ、すべてのことを公平な目で見ることができる。
10.
幸せは目的地ではなく過程そのもの
幸せになるための道など存在しない。その道程こそが、幸せなのだ。
水差しは、1滴ごとに満たされていくのです。
目的地に到着するより、素晴らしい旅路をするほうがよっぽどいい。