紙だけで創り上げられた「動く街」が、神ワザ過ぎる!

子どもの頃、「紙でロケット」を創ったことがある。

そのロケットは最新型の切り離せるタイプだった。自宅の玄関ホールで完成させた直後、裏の空き地へ移動した。発射準備にとりかかるためだ。ロケットに乗り込みカウントダウンはじめると胸が高鳴った。5・4・3・2・1…発射!ロケットは、ゴォーという爆音を鳴らして一気に大空へ。やがて、大気圏を抜けて宇宙へと飛び立った…。

もちろん、ラストシーンはフィクション。でも、紙でロケットを創ったのは事実だ。遊びの天才である子どもたちにとって、紙は万能なおもちゃだった。想像力によって、王冠にも、チャンピオンベルトにも、ピストルにもなるのだ。何を創ったかに多少の差はあるにせよ、誰でも一度は通った道だろう。しかし、大人に成長する過程で、僕たちのほとんどは紙で遊ぶことをやめていくのだ。

だからかもしれない。この「紙で動く街」が妙に気になった。一連の作品を手がけているのは、エディンバラを拠点に活躍するCharles Young。2014年8月スタートの『Paperholm』というプロジェクト、紙だけで635個もの街のパーツを創りあげたのだとか。数もさることながら、驚いたのはそのクオリティ。じつに繊細なタッチで芸が細かい。

これらのパーツが1つ1つ組み合わされて「動く街」は完成する。

さらに驚かされるのは、このサイズ感!

ちなみにこのプロジェクト、アーティストへの支援(New Media Scotland)とクリエイティブ(Creatibe Scotland)の両面からサポートを受ける形で継続中。Charlesは、今年中に1,000個を目標に、街のパーツを毎日創り続けるとのこと。一体、どんなペーパータウンが完成するのか、今から楽しみである。

遊びの天才は、子どもだけじゃないんだな。

Licensed material used with permission by Paperholm, (Instagram)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。