どう読むか、ではなく、なにを読むか。正しい読書力を身につける「8のメソッド」
「読書しなさい、読書しなさい」と、どれだけ人から口酸っぱく言われても、自分自身で必要性を感じない限り読書習慣を身に付けることは難しい。しかも、周りから言われて始めたとしても、それは上辺だけの行為になってしまい、何も得ることはできない。
ここでは、正しく読書力をつけるための8つのメソッドを紹介する。
01.
本をどう読むかも大事だが、まずはどんな本を読むか。
最近はネット上でレコメンドをもらえたり、お勧めの本が出て来たりする。しかし、それで自分の読むモチベーションを高めていくことは意外に難しい。自分の信頼する人、尊敬する人から推薦をしてもらって読んでいくのがいいと思う。
02.
読む前と読んだ後でどう変わったかを意識しながら読む。
本を読むときに一番大事なことは、新しい視点を獲得できるかどうか。そのためには、自分の今までの視点をより成長した視点に転換していくつもりで本を読む。その本を読んだ後に、果たし手自分自身に価値が加わり成長できるかを、たえず意識しながら読むべきなのだ。
03.
理解して終わるのではなく、そこにひとつ付け加えていく。
われわれはある意味では、生まれた瞬間は未熟ではあるが、いろんな本を読んでいく中で高い境地に行くことができる。ただ、そこで終わってしまったらもったいない。100を教えてもらったら、わずかに1でもいいから、相手に教えかえす気持ちを持つ。自分がそれを理解して終わるのではなく、それに対して自分自身が何かひとつでも付け加えていく意識を持つのだ。
04.
読書が投資であるなら、当然、読むべき本は厳しく選ぶ。
本を読むことは自分への投資。本を買うことは、単に知識を増やすというよりも、新しい人生と出会い、より成長した人生を買うという主旨で捉えるようにしよう。
05.
読み始めて「おや?」と思ったらやめる。
せっかく買ったのだから、最後まで読もう、という考えは持たなくていい。出したお金も大事だが、何よりも時間が無駄になる。
06.
その1行が自分の思考の起爆剤になって、著者が想像さえしていなかったことまで思考の羽根を延ばし、考えることを楽しむ。
本を読むという行為において、完全に主役は自分である。何かのきっかけをもらい、そこから何かを生み出していくような感覚を持つ。そんな感覚で本を読むと、読書がより楽しくなる。
07.
デートのときに本を贈る。
その本を読んでいる間は、本をプレゼントしてくれた人のことを思い出してもらえる。自分が素敵に成長できたら、プレゼントしてくれた人のおかげだと思える。自分自身には与えられるものがなくても、その著者が代わりとなって、自分の大切な人にギフトを贈ってくれるのだ。
08.
お気に入りの本は年に1度、読みかえす。
1冊の本の価値は自分の成長とともに高まっていく。たとえば、『星の王子様』を小学生のときに読んだのと、大学生のときに読むのと、40歳になってから読むのとでは、同じ文章が書かれていたとしても受け取るものはまったく違ったものになる。自分自身が変化しているし成長しているのだから、その解釈は昔と違って当たり前なのである。
『断言しよう、人生は変えられるのだ。』
コンテンツ提供元:ジョン・キム