楽しいことばかりじゃない「海外移住」の本当のところ

海外で暮らしたら、さぞかし楽しいだろう。漠然とそう思ったことがある人も多いでしょう。

でも現実は、そんな単純なものじゃなさそう。独・ベルリン在住の女性ジャーナリストManon de Heusさんが「Elite Daily」に寄稿した記事では、海外暮らしのデメリットを5つにまとめていました。もちろんその暮らしから得ることも多いそうですが、その分失うものもあると語ります。以下、彼女のコラムを紹介しましょう。

私は10年の間に、5つの国に住みました。その経験から、どんな教育や自己啓発本からも得られない、愛と恐怖、そして人生について深く学びました。

今まで自分が信頼していたすべてのものから遠く離れた土地で生きることは、何よりも強烈な体験。海外に移住している人なら、共感してくれる人も多いはずです。

彼らは「その経験が視野を広げ、人生において本当に大切なことを教えてくれる」と言うでしょう。でも、あまり口には出さないけど、数え切れないほどの寂しさや孤独、罪悪感を味わってきたことも事実。海外移住は、決しておとぎ話のように甘いものではありません。

01.
大切な人との別れは
想像以上につらい

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あなたが海外にいく理由をどんなに説明しても、それは利己的な判断だと言わざるをえません。夢を選び、憧れの生活を手に入れて幸せになるのは、もしかしてあなただけかもしれません。

母国で素晴らしい家族や友だちに囲まれていたなら、彼らは本音を隠して「あなたが満足なら、私たちも幸せ」と言ってくるでしょう。あなたに気遣って、疑問や不安の言葉は、口にしないはず。

私がロサンゼルスに旅立った時の、両親の顔を今でも思い出します。これから始まる冒険に思いを馳せ、自分のことばかり考えていたので、彼らの痛みにはまったく目を向けていませんでした。でもあの日の空港で、両親は今まで見たこともないような悲しい目をしていました。そこでやっと気がついたのです。私が思いを馳せていた冒険は、彼らを苦しめるものでもあったのです。

02.
家族や友人が病気の時
すぐに駆けつけてあげられない

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ロサンゼルスに住み始めて2ヵ月が経った頃、仲の良かった友だちが重いガンの宣告を受けました。私はなるべく電話やメールで寄り添うよう試みましたが、本当に彼女が必要としているのは、抱きしめてあげること、泣いている時に肩を貸してあげることだということを知りました。私のおばあちゃんが階段から落ちて入院している時にも、寂しい思いをさせました。病室から電話をしてきて、「私の可愛い孫よ、一体いつ来てくれるの?」と言われたこともありました。

私は大切な人が辛い時、そこにいてあげられませんでした。そして彼らが笑顔の時にすらそこにいてあげられなかったのです。この数年の間、家族の誕生日、ベビーシャワー、友だちの結婚式といったイベントのほとんどを欠席しました。国を跨いだ移動は、時間とお金がかかるので、そんなにたくさんできません。

03.
新しい仲間に囲まれても
強い孤独を感じることがある

私は幸運なことに素晴らしい人々に囲まれて過ごしていましたが、それでも今までに味わったことがないほどの深い孤独も感じていました。

アメリカで過ごしたクリスマスのことは、決して忘れません。3週間前に出会った友だちとその家族と過ごし、彼らはとても優しくしてくれましたが、私は同情心から招待されたことを知っていました。

海外に移住すると、楽しくて素晴らしい出会いがある一方、意味深い関係を築くまでにはどうしても時間がかかります。

04.
自分探しのはずが…
本当の自分を見失う

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海外に移住することで、私は想像以上に変わりました。今までは当たり前すぎて気づかなかったような、大切なものを発見したのです。これらはいい変化でしたが、同時に私は故郷へ電話することを徐々に遠ざけるようになりました。

海外に住むと、以前のようには暮らせなくなります。どうにかその隙間を埋めようと、新しい国で新しい家を見つけます。しかしどうしても馴染めず、努力しても100%自分らしくなれないことに気づきます。それは、私が今まで出会ったすべての旅人に共通していたこと。

「あなたの本当の家はどこですか?どこで年をとりたいですか?」。そういった質問に答えることができず、彼らは再び移動をするのです。かつて離れたかったはずの、家の感覚を探し続けるのです。

05.
あれほど仲の良かった
大切な友だちを失う

そう簡単に失われることは決してないと思っていた、幼稚園からの友だちとも疎遠になるでしょう。

01~04で挙げた理由が、大好きだった友だちとの関係性を変えてしまいます。いい関係が続くこともありますが、ほとんどそうはいきません。あなたは新しい友だちとの付き合いが忙しくなり、あれほど仲が良かった友だちの誕生日すら忘れてしまうでしょう。

もしあなたが頑張って、できるだけ彼らに会うようにしても、好意を取り戻すことができるのはその時だけ。一歩間違うと、関係はなくなっていきます。友だちを失うということは、あなた自身とあなたの思い出の一部を失うことになるのですから。

あなたの挑戦には、大きなメリットとともに、多くの犠牲がつきものだということも忘れてはいけません。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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