「人生というゲーム」を最高に楽しむために知っておくべきルール7つ

ゲームにルールが存在するのは、プレーヤーを縛るためではなく、ゲームに緊張感のある面白さを与えるためである。じゃんけんでも、サッカーでも、もちろんドラクエでも、ルールを知らなければゲームを楽しむことはできない。人生というゲームにおいても、それは同じである。ここでは人生を有利に進めるためのルールについて考えていく。

01.
ゲームの目的は
いつでも、何度でも、変更可能

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ドラクエでは、ゲーム目的はゲームデザイナーである堀井雄二氏が設定している。これをプレーヤーが変更することはできない。
一方、人生ゲームでは、ゲーム目的をプレーヤー自らの意志で自由に設定、変更、追加、削除することが可能だ。しかも、何度でもだ。つまり人生ゲームは、生きている限り、その気になれば何度でもやり直しがきくのだ。

社会や親に設定されたゲーム目的(いい学校に入り、いい会社に就職するなど)を、自分が「最高に楽しい!」と思えるゲーム目的に変更することも、状況に合わせてゲーム目的を変更することも、何度でもしていいのだ。

童話作家のアンデルセン氏も、「オペラ歌手になりたい!」に始まり、「詩人になりたい!」「俳優になりたい!」「劇作家になりたい!」「童話作家になりたい!」と、挫折するたびにゲーム目的を変更、最終的には大成功している。

「職を転々とするのはみっともない」という一般通念があるが、これは人生のゲームルールを知らないゲームプレーヤーの捉え方と言ってよい。

02.
最大のリスクは
「じっとしていること」

ドラクエでは、敵との闘いに勝ったときだけ経験値が増える。一方、人生ゲームでは、負けても、途中で逃げても経験値が増える。負けても「この方法では倒せない」ということが新たにわかるからだ。

負けることを恐れて戦闘を避けていては、経験値はたまらず、レベルは上がらない。人生ゲームでは、一部の例外(命の危険がある場合)を除き、闘うことのリスクはほとんどない。最大のリスクは「じっとしていること」である。

負けることを恐れずに、どんどん敵と戦闘しよう。

03.
「見栄」「世間体」「体裁」は
コマンドで瞬殺

Letting her cares drift away...

現実には2種類ある。1つは「現実そのもの」、もう1つは「イメージ」だ。人間の考える「世界はこんなもの」と現実世界には必ずズレが生じる。物事は、実際にやってみなければ、どうなるのか、本当のところはわからないのだ。

実際には存在していないのに存在していると思われている敵もいる。それは「見栄」「世間体」「体裁」だ。これらの敵は「無視」。コマンドで瞬殺しよう。

04.
変更可能なことには
無限にサイコロを振る

人生ゲームには変更不可能なものと、変更可能なものがある。変更不可能なものは「自分の誕生日」「死亡日時」「属性」など。これらは考えたところで変えられないのだから、意識を向けるだけ時間の無駄だ。

逆に変更可能なのは「他のプレーヤーとの出会い」「発生イベント」「敵との戦闘」などだ。これらは何度でもサイコロを振って変更可能だ。いい目が出るまで振り続ければいい。サイコロを振りもせず、「退屈だ」「出会いがない」とぼやいたり、数回しかサイコロを振っていないにも関わらず「運がない」などと言っていてはいけない。ひたすらサイコロを振り続けよう。

05.
「コマンド」は作れる!
あの手この手を使って敵と戦う

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ドラクエの場合、選択可能なコマンドはたったの8つ。ところが人生ゲームでは「食べる」「話す」などの基本コマンドが無数にあるだけでなく、「ゲーム化理論を実践する」「ゲーム目的を変更する」など、自らコマンドを作り出すこともできる。

人間は「コマンドを作る」という最強コマンドを持っているのだ。選択肢は無限にある。「万策尽きた」と思ったときは「コマンドを作る」という最強のコマンドを実行し、あの手この手を使って敵と戦えばいいだけのことなのだ。

06.
勝てる土俵で勝てばいい
土俵がないなら作ればいい

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ドラクエでは、誰がゲームをプレイしようと、主人公には同じキャラクターがあてがわれる。

一方、人生ゲームの主人公である人間は、それぞれ特性(好み、得手不得手)が異なるよに作られている。自分の好みを見つけるのは簡単だ。あるものに出会ったとき、ワクワクするなら、それは好みの分野だ。しかし、得手不得手はやってみなければわからない。まずは好みのものに片っ端から手を出してみよう。

そして、人生における闘いの鉄則は、自分の土俵(得意分野)で闘うこと。得意な分野で勝負すれば誰でも勝てるし、苦手な分野で勝負すれば負けるのだ。
既存の土俵で勝てる土俵がないなら新たな土俵を作ればいいだけのこと。常に勝てる土俵で戦おう。

07.
「今を楽しむ」で
「ゲームオーバー」を克服

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人生のルールの中で、最も強烈なのが「ゲームオーバールール」だ。

・ある日突然、強制的に電源オフ(死亡)
・ゲームオーバー(死亡)と同時に、すべて(肉体、精神、所持金、所有物)身ぐるみはがされる
・コンティニュー不可。再スタートも不可。

これが、現在私たちがプレイしている人生ゲームの恐るべき仕様だ。順調にゲームを進めていたとしても、ゴールまであと1歩だとしても、ある日突然、何の前触れもなく、突然ゲームオーバーになる可能性がある。

本当に恐ろしいのは、ゲームオーバーではなく、「こんなハズじゃなかった!」という後悔とともに人生のエンディングを迎えることである。

大切なのは、今、この瞬間の目前の敵との闘いを楽しむこと。人生は「今」の連続なのだから、「今日の今、この瞬間」を楽しんでいれば必然的に人生は楽しいものとなるのだ。

人生ドラクエ化マニュアル
コンテンツ提供元:ワニブックス

JUNZO

テレビゲームが趣味で、エニックスに就職。仕事中、「人生ゲーム化理論」を構築。この理論と向き合っているうちに「人様のテレビゲームを作ってる場合じゃない!自分の人生をゲーム化するほうが先決だ!」との結論に至り、独立。独立後は、情報誌創刊、電子ペット企画開発、銀座で占いビジネス展開、商品評価サイト企画運営など、様々な事業を展開する。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。