結婚式よりも親が喜んでくれた、たった「ひとつのこと」
「せっかく近くに引っ越してきたんだし、 今年の記念日、お父さんたちに頼ってみようか?」
今日は、そんな一言からはじまった週末だった。
甘えん坊のさやか。両親とはいえ、今までひとりきりで預けたことはなかったから泣いたりしないか心配だったけど…。
孫がやってくるのを楽しみにしていた両親。さやかも会えて喜んでいるみたい。気にはなるけど、今日は少し羽を伸ばそう。
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久しぶりのデート。
昔はいろんなところに遊びに行ったけど、共働きで毎日忙しく過ごしていると、こんな些細な時間がとても幸せに感じる。
またこんな時間取りたいけど、難しいかなぁ。
さやか、おとなしくしているだろうか。ドキドキしながら帰ってみると、遊び疲れてグッスリ眠っていた。両親も孫と遊べて楽しかったみたい。
お父さんもこんなにはしゃいじゃって…。ふたりのこんなに幸せそうな顔を見たの、いつぶりだろう?子育てって、ひとりで頑張らなくてもいいんだ。
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あ、そうか。
こんなふうに、さやかを預けて夫婦水入らずで遊びに行けたり、ときどき顔を見せて近況を話し合ったりすることって、私たちに夫婦にとって幸せなこと。
親からしたら、子どもがたまに顔を見せてくれて、ときには孫まで連れてきてくれる。
毎日でもなく年に一度でもない、お互いにとって、いい距離感の幸せ。
「ふたりとも、結婚式を挙げたときよりも喜んでたなぁ。なんでだろう」って思ってたけど、今わかった。
母の日や、誕生日を祝うことだけじゃない。 程よい距離感で、いつでも顔を見せ合うことができるこの関係。それが私の親にとって、最高のプレゼントになっていたんだって。
家族にもいろんなかたちがあります。月に一度実家に帰り酒を酌み交わしたり、孫も含めて親子3世代で同居したり…。
幸せのかたちは人それぞれ。彼らが知った「近居」という幸せについて、一度考えてみてはいかがでしょうか。
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