「自分らしさ」に気づけた結婚、そして離婚。モノガミーだけが選択肢じゃない

結婚とは、一生を共に過ごす人を選ぶこと。だけど相手をひとりに絞ることが必ずしも「正しい」ことなのでしょうか?

22歳にして当時のパートナーとの結婚に踏み切ったライターのAbbey Finchは、2年で自身の結婚生活に終止符を打ちました。でも離婚をしたからって人生が「失敗」とみなされるわけではありません。誰しもが結婚に向いているわけではないし、ひとりに永遠の愛を誓わずとも、十分幸せになれる可能性だってあります。つらい経験を経て、結婚そして人生に対する考えが変わったというAbbeyの、辛辣な赤裸々白書を「Elite Daily」よりご紹介します。

そもそも「結婚」に
向いてなかったのかもしれない

私は22歳で結婚し、24歳にはもう離婚届けを出していた。

もちろん当時は若くて無茶なところもあったし、一生を共にする相手を選ぶには少し早すぎたかもしれない。だけど結婚して気づいたのは、もしかしたら「結婚」そのものに自分は向いてなかったのかもしれない、ということ。長く付き合ったからといって、結婚がうまくいく保証はない。

少なくとも私は、結婚生活がイヤでイヤで仕方なかった。ほかの誰かと見えない糸でつねに結ばれていることにも違和感を感じたし、金銭感覚が違うのもつらかった。信頼できるパートナーを演じるプレッシャーにも、精神的に疲れ果ててしまったの。そして何よりストレスだったのは、私のやりたいことを彼がこころよく思ってくれなかったこと。そうなるとだんだん結婚生活はルーティン化してきて、つまらないものになってしまった。刺激的で楽しい生活を送るのが好きな私にとっては、それがとても苦しかったの。

ケンカだってたくさんした。あれって本当にエネルギーを吸い取られるのよね。くだらないケンカのせいで、働いているときも、友達といるときも、家族といるときも、うまく集中できなくなっていたわ。でもいま思い返してみると、ケンカの内容なんて本当にどうでもいいことばかりだったの。食洗機にどうやって食器を並べたかとか、洗濯物の正しい畳み方、とか。結婚って本当に難しい。ある意味、仕事のようなもの。うまくいかせたいのであれば、それなりの努力を注がないとすぐに壊れてしまうのよね。

一夫一妻が
適さない人もいるわ

だいたい私の周りも、みんな長く付き合っている相手がいるか、婚約をしている。だけどいまの私は、恋愛よりも仕事で成功することに充実感を感じているの。相手に頼ったり、金銭的なことを委ねたりするには、まだ早かったんだと思う。いまの私は、自分がしたいことに全力で取り組むことのほうが合っていると思うの。

それに、人間なんてしょせん動物。一生ひとりの人とだけセックスするなんて無茶な話。周りに魅力的な男性がいれば、ちょっと目移りしてしまうのは自然なことだと思うの。浮気の要因は、そこにある。そう考えると「結婚」自体が無茶な選択に思えてくるわ。

私は、一夫一妻のシステムに誰しもが従えるかと言ったら、決してそういうわけではないと思うの。パートナー以外の人ともどこか深いところで繋がることは、ごく普通のことじゃない?

もちろん浮気は社会的に認められていないけど、一夫一妻が「誰しもに適している」と言い切ることのほうが不自然なのかもしれない。ポルノを見ることが「浮気」のうちに入るっていう人もいるけど、ただ「見る」だけ行為にまでバツがつけられちゃうだなんておかしな話。中には一夫一妻に従わない人たちもいる。3Pをしたり、結婚していても第三者とセックスすることを認めて、不倫とみなさない関係だって存在する。だけどほとんどの人が「そんなのおかしい」と思っているのも事実。

「離婚=失敗」じゃない

私自身も結婚生活を経て、少しずつ考え方が変わってきたのかもしれない。だけど一度経験してみてわかったことは、「離婚=失敗」ではないということ。お互いにとって良くない関係に終止符を打つことも、十分大変なことだった。いくら結婚生活がうまくいってなかったとはいえ、すぐに「おしまい」とは言えなかったし、怖い気持ちと苦しい気持ちが混在していた。イチからやり直して自分を立て直すことが一番大変だったけど、それこそが自分にとって最も大事なことだった。

つらい関係から自分の身をほどくことで、自分が生きたい人生を突き進むことができたわ。今は苦しい感情を引きずったりはしていない。少し現実的に物事を捉えることができるようになったんだと思う。身を持って経験したからこそ、同じ過ちを繰り返さないように、人生の新たなステップを切り出せるような気がするわ。 

Licensed material used with permission by Elite Daily
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。