「手持ちぶさたを解消」させるこのキューブに出資14万人、6億円突破!

Kickstarterに登場する商品は、とにかく幅が広い。なかには「これ誰が欲しがるの?」と思えるハテナグッズまで登場するのもクラウドファウンディングならではの魅力。刺さる人にのみ刺されば、商品化は夢でない。

それで言えば、これはまさしくハテナなジャンル。開発メーカーAntsy Labの本気か冗談か分からないような情熱から生み出されたプロダクトに、まさかこんな出資が集まるなんて。

「これ、イイ!」共感を集めて
14万人、総額6億円超

とにもかくにも、クラウドファウンディングで大成功を収めたこの「Fidget Cube」、日本円にして1つ約1,980円という代物。いったい、コレはなんだ?

ひと言で表現するならばこう、手もちぶさた解消グッズ

たとえば、会議や授業の場で四六時中器用にペン回しを続ける、緩衝材を際限なくプチプチできる、キーリングに指をかけてくるくる回す…。指先が何かしていないと不安な人がいる。端から見れば、落ち着きなく思えてしまうこうした行動も、彼らからすれば、何かに集中するための施策のひとつなんだとか。

つまり、このキューブはペンやプチプチやキーリングに代わって、手もちぶさたを解消し、集中力UPにつながるツールが6面に内蔵されたアイテム。

ただそれだけ。テクノロジーも自然環境へのやさしさを感じさせるわけでもない、Fidget Cubeだが、発売前から6億円を超える出資が集まる大ヒットとなっている。現に「こういうの待っていた!」の声は数知れず。刺さる人たちはグサッときたわけだ。

単純機能が6つ、どれも
かゆいところに手が届く!

扱いやすくて単純な機能、こういうものはシンプルさこそ重要なのかもしれない。クリックしたり、スイッチ押したり、プチプチして、ジョグダイアルを回す。かゆいところに手が届く6つの機能については、あとから詳しく動画でゆっくりチェックすればいいとして、最後にFidget Cube開発にいたる小ネタをひとつ。

開発者のひとりMark McLachian氏は、自らも何かを手にしていないとそわそわが止まらない中毒者だと動画の中で語っている。手にさえできればどんなものでも良かった、と。緩衝材を指でつぶして、つぶして、つぶして…何ひとつ満たされぬ日々。

という内容の動画を信じてはいけない。なぜなら前半のMarkの回想シーンはすべて“らしく”作られただけのジョークだから。けれど、デスクワーク時の集中力をUPさせたり、ストレス解消の一役にという部分だけは、どうやら本気で向き合ったプロダクトらしい。その証拠に、後半ではこんな主張を。

それが学生だろうが企業のCEOだろうが、誰のどんなデスクにおいても同じように機能する。それがボクらのデザインにとって最も重要なことだったんだ」といった具合に。

ここまで引っ張っておいてなんですが、百聞は一見にしかず。この動画がすべて言いたいことを伝えていますよ。指先がそわそわしてきた人は、こちらから。輸送費を入れても38ドル(約3,900円)なら、考えられなくもない?

Licensed material used with permission by Antsy Labs
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。