「ニッポンの秘境・船浮」は、都市生活に疲れた人に訪れて欲しい

旅に非日常の癒やしを求める人は多いはず。行先は温泉宿かもしれないし、リゾートホテルかも。でも、都市生活と対極にある世界に身を置きたいと思うなら、沖縄県の西表島にある「船浮」はどうでしょう?

石垣島からフェリーで西表島へ。
さらに、そこから船に乗って…まさに秘境です。

船浮(ふなうき)は、西表島の西部にある小さな集落です。暮らしているのは約50人、民宿が3つ、食堂が2つあります。ただし、この集落が唯一無二の存在である理由は、サイズではありません。

この集落は陸路で訪れることができないのです!

船浮へ行くには、石垣島からフェリーか高速船で西表島の上原港へ。そこから車で白浜港へ移動し、さらに船に乗ることになります。集落の周囲が険しい自然であるため、海から入るしかないんですね。石垣島ですら、本土から見れば遠く感じるのに、その先にはいったい何が!?

簡単には行くことのできない船浮ですが、旅好き(とくに離島ファン!)の間では、密かな人気スポットなんです。

観るべき自然は、いくらでも!!

小さな集落で何もない、というのは大きな間違いです。

船浮は、本当に、本当に、手付かずの自然がたくさんあります。

グラスボートに乗る、あるいはシュノーケリングをすれば船浮湾内には、世界で最も多様性があると言われる美しいサンゴ礁と800種もの魚たちが!

ボートで川をのぼれば、周囲はマングローブの森。まるでジャングルのような風景に加えて、「水落の滝」なる景勝地も。

また、イダの浜という美しいビーチもあります。もちろん、人はほとんどいないため、広大なプライベートビーチ状態!

旅人たちは、この豊かな自然を求めて、船浮にやってくるんですね。その写真をちょっとだけ。

もうひとつの魅力、それは静寂。

海や森といった自然以外に、もうひとつ船浮を語る上で欠かせない魅力があります。

それは静かであることです。

宿でゆったりと過ごす時間も、集落内をブラブラと散策する時間も、常に心地よい静寂だけがそこにはあります。

なんせ生活者は50人程度。集落には自動車もありません。そこで聞こえてくる音は、波の音や鳥の鳴き声など、自然のサウンドのみ!

温泉宿やリゾートホテルでのんびりと過ごすのとは、まったく違う“のんびり”が、ここにはあるんですね。