資格試験を活用した勉強をすると仕事の質が上がるってホント?

今まで500個以上の資格を取得したという『10年後に生き残る最強の勉強術』の著者、鈴木秀明さん。彼は、ビジネスの世界で生き残るためには「資格の試験勉強を活用してスキルアップすることが最も効率的なやり方である」と紹介しています。

企業に対して、具体的なメリットを提供できる人材が求められるのは当たり前のことです。まわりと差別化を図るためにも、資格という武器を手に入れてみてはいかがでしょうか?

戦略的スキルアップで
求められる人材に

企業から求められる人材になるためには、まわりと差別化できるような武器、すなわち「スキルアップ」をすることが重要です。ビジネススキルの差別化というと「オンリーワンのスキル」や「奇抜な技能」を身につけなければならないと思っている人もいるかもしれません。しかし「真に勉強しておくべき、ビジネス力のコアとなるスキルについてしっかり勉強する重要性」を忘れていないでしょうか。

企業や業種によって求められるスキルや評価されるポイントは大きく変わりますが、求められるスキルをしっかりと身につけ、優先的に会得することが大切なのです。

もちろん「どんなスキルを磨くか」を見極めることも大切ですが、「どのようにスキルを身につけるか」も考えなければなりません。そこで提唱したいのが、資格試験を活用して知識やスキルを身につける方法です。

なぜオススメなのかを紹介していきましょう。

スキルアップに
資格試験を活用する
4つのメリット

「あえて資格なんて取らなくても、専門書で勉強したり、セミナーに参加して学べばいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。そこで、スキルアップのために資格試験を活用するメリットを挙げていきます。

1.何をどう勉強すべきかの指針となる
「何から始めればいいのかわからない」という状況に陥ることってありますよね。そんなときは、資格や検定試験の参考書を買って読んでみるのが手っ取り早いのです。

2.レベル設定やベンチマークとして役立つ
目標があやふやなまま勉強するよりも「試験に合格する」という目標があれば、目指すべき水準が明確になり、モチベーションもアップします。

3.「専門書を読む」より「問題を解く」ほうが頭に入る
ただ専門書を読むよりも、問題を解いたほうが、自分の「わかっていること」と「わかっていないこと」がハッキリします。

4.資格として形に残る、スキルを客観的に示せる
資格を取得すると、自分のスキルを明確にアピールでき、証明もできます。

どの仕事にも必要な
「ビジネス基礎力」を
身につける

資格取得の過程で身につくものは、知識やスキルだけではありません。

資格取得という「プロジェクト」に対して、戦略を立て、スケジュール管理を行い、効率的なやり方を考え、期限までに結果を出す。これはまさに仕事の進め方そのもの。すなわち資格取得にチャレンジする過程そのものが、仕事力アップに一役買っているのです。資格の勉強をすることで身につく力を以下に挙げていきます。

1.時間管理能力
試験勉強は日々の仕事や家事などと並行してやらなければいけないので、時間の使い方がうまくなります。 

2.課題解決力
達成しなければいけない課題(合格)のために、何が必要なのかを的確に分析し、足りないものを洗い出すことになります。こうした試行錯誤を繰り返すことで、課題解決力がアップされます。

3.自己管理力
モチベーションや健康管理など、自分自身をうまくコントロールできるかどうかで、結果は大きく変わるもの。仕事でも最大限のパフォーマンスが発揮できる状況を意図的に作り出すことができるようになります。

さまざまなビジネス知識が
視野を広げる

資格を活用した勉強をすると、世の中に存在するさまざまなビジネスや概念、仕組みについて学ぶことができ、今まで自分の周りのごく一部しか見えていなかった社会や世界が、より高い視点から見渡せるようになります。

資格試験で問われる内容を勉強することで、その業界で仕事をするのに必要な専門知識や業界知識が身につき、「資格を見れば業界がわかるようになる」というわけです。これは、クライアントと話をするときにも有利になるでしょう。

スキルアップというと「自分の能力や市場価値を高めるため」のものと考えがちですが、「相手の土俵に立っても有利に振る舞えるように準備をしておくため」という視点に立つと、また別の戦術が考えられるのではないでしょうか。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。