家族に「島流し」にされた女性が語る、ウガンダの風習

かつて、ウガンダの一部の地域では、未婚女性の妊娠がタブー視されていた時代があったそう。仮に子どもができた場合、女性は家族から「恥」とみなされ、Punishment Island(処罰の島)に置き去りにされたといいます。目的は、家族の名誉を守るための「死」。

以下のインタビューは、そんな島からなんとか生還した女性に、地元団体「Gorilla Highlands」が言葉を求めたもの。Maudah Kyitaragabiirweさんが、日本では馴染みのない風習のすべてを語ります。

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ーー「処罰の島」の目的とは何だったのでしょうか?

Maudahさん 結婚する前に妊娠した少女というのは、ブニョニ湖に浮かぶ小島へと連れていかれ、罰としてそこで死ぬまで苦しみました。とても小さな島で、飲める水も、食べられるものもありませんでした。

当時、女の子たちは、早くて11~12歳で結婚していました。両親にとって、嫁ぎ先から牛や羊、土地などの財産を受け取ることは、とても重要なことでした。それなのに掟を破り、結婚する前に妊娠するということは、家族の恥であり財産が無くなってしまうということだったのです。この辺りでは皆が従うしきたり。娘の死には、逃した財産を相殺するという意味があったのです。

ーー何歳の頃、誰に連れて行かれたのですか?

Maudahさん 15歳です。その時、秘密にしていた恋人がいましたが、彼との子を妊娠したのです。家族に見放された私を兄は、処罰の島まで連れていきました。やめてほしいと必死に訴えましたが、「罪を償う必要がある」と言われました。

しかも、島へ連れていかれる前に両親から殴られて、お腹の子どもは死んでしまいました。この時、私は片目も失ったのです。

ーー当時、島のことやしきたりについては知っていましたか?

Maudahさん はい。島へ連れていかれた女性を50人ほど知っています。そのうち20人ほどの女性は男性が来て助かったのですが、残りの女性は死んでしまいました。そのほとんどが自殺。自ら溺れにいったのです。泳げるように練習していた時代ではなかったですし。

ーー島にはどのくらいの期間いましたか?

Maudahさん 私がいたのは4日間で、そこで死ぬものだと思っていました。でも、政府やキリスト教の宣教師たちの働きかけで、このような「罰」の与え方が廃止されたため、そこへ連れていかれたのは私が最後でした。

ーー連れていかれた時、島には誰かいましたか?

Maudahさん いいえ、私1人でした。

ーーあなたを助けてくれたのは誰ですか?理由は?

Maudahさん 4日目の夜、釣り人がきて船に乗せてくれ、命を救われました。私は嬉しくて嬉しくて、船の上で踊り始めたのです。聞くと釣り人は、妻が欲しかったので私を助けたのだと言います。彼はその時18歳。両親が花嫁に渡す財産を用意できなかったので、結婚することができなかったそう。「タダで」お嫁さんをもらうため、処罰の島にいる女性を救うというのは珍しいことではなかったのです。

ーーその後どんな人生を送っていますか?

Maudahさん 良い人生ですよ。その釣り人と彼の家族と一緒に暮らしていました。私達はすぐ結婚しました。家族のために畑を耕し、土地を掘り起こし、手芸品なども作りました。彼の家族は私がきたことを喜んでくれましたが、周囲はそうではありませんでした。処罰の島から少女を拾ってくることは恥だったのです。

今では私の過去を知る人はほぼいませんが、知る人たちは私の孫たちに当時の話をして不快な思いをさせるのです。子どもたちは私の過去を気にしていません。「自分たちに命を与えてくれた、まだ生きているだけで嬉しい」と言います。主人との間に男女3人ずつ、6人の子宝に恵まれましたが彼は2001年に亡くなりました。

ーー処刑島から戻ってから家族に会いましたか?お兄さんを許すことはできましたか?

Maudahさん いいえ、家族には一度も会っていません。見捨てられたら2度と家族のもとへ戻ることは許されないのです。もしどこかで偶然会えば挨拶くらいは許されますが。イエス・キリストにより私は救われ、再び命を手に入れたのです。そして彼らを許すことができました。

ーー自分が犯した「罪」について、後悔はしていますか?

Maudahさん はい。社会に反する、間違った行動でした。

ーーもし娘さんが同じ状況になったら、同じことをしようと思いますか?

Maudahさん いいえ、間違ってもあんなことはしません。身をもってその気持ちがわかりますから。

ーー妊娠させた男性に「罰」を与えられたのですか?

Maudahさん いいえ、男性側に対する処罰はありません。男性は家族の中でも「王」とされていますから、そんなことはできないのです。家族に平等の権利など無い時代でした。

ーーもし少女がレイプされて妊娠した場合でも、処罰の島へ連れて行かれるのですか?

Maudahさん 事実を話して家族と男性の元へ行き、財産を支払い結婚するよう交渉していました。力ずくでも結婚をさせる、そんなことはよくある話でした。

ーーこのような経験を聞かれるのは辛いですか?

Maudahさん 当時の苦しみや殴られたことを思い出すのは辛い。それでも、私の身に起きたことを他の人に知ってもらうのは大切なことなのです。

ーー処罰の島の話を観光客にする地元のガイドについてどのように感じていますか?

Maudahさん 自分の経験を思い起こすので、あまり良く思っていません。しかし、孫の1人がツアーガイドとして私の元へ観光客を連れてくるのですが、その事で孫の収入が多くなったという良いことはあります。

ーー当時と今とでは、どのような違いがあると思いますか?

Maudahさん 今は教育をうける機会があります。孫たちの世代は、本当に変わりました。18歳を過ぎてから結婚し、相手を選べるのですから本当に良いことです。

Licensed material used with permission by Katharina Lahner, Gorilla Highlands volunteer
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