イチローの成功習慣に学ぶ、失敗を成長につなげる5つの方法

光あるところには必ず影があります。

しかし、イチロー選手はその影の部分、すなわち一流アスリートならではの苦しみやプレッシャーすらも、みずからの技量の向上や精神性の強化につなげてしまう、深い思考力と卓抜な行動習慣を持ち合わせているように思います。
そんな彼から我々が学ぶべきことは数知れずあるのです。

01.
やさしい道と
むずかしい道があったら
あえて困難なほうを選ぶ

ichiro1

イチロー選手は、むずかしい球をうつことにより大きなやりがいと喜びを感じています。その結果、彼はこんなスゴい言葉すら、さらりと口にしています。

「ヒットをたくさん打つようになってからは、甘い球を待てなくなりました。むずかしい球がくるまで待つという姿勢になっちゃったんです」

ここから私たちが学べるのは、困難に立ち向かう攻めの姿勢の大切さ。戦いにあっては、失投をかならずヒットにする、つまり相手の敵失に乗じる姿勢も大事には違いありません。しかし、それが行き過ぎると、私たちは知らず知らずのうちに相手のミスを待つ消極的な姿勢が常態化してしまうのです。
すぐれた成果を上げようと思うなら、自分の最高で相手の最高を打ち砕くようなアグレッシブな姿勢が必要になってきます。
普段の仕事場でも、やさしい方法とむずかしい方法があったらあえて困難なほうを選んでみる。その攻めの姿勢を習慣化することが成功を得るために不可欠なことなのです。

02.
努力と同じくらい
失敗の数を大事にする

ichiro1

野球は失敗のスポーツです。ことに打者は三割打てれば一流と言われます。機会のうち七割は失敗に終わってしまうのです。しかしイチロー選手は、失敗を挫折や萎縮のための材料ではなく、より前へ進むため、より上へ伸びていくためのポジティブな糧として活用しています。

「バッティングというものは失敗することが前提なので、決してモチベーションを失うことはありません」

失敗という言葉を和英辞書で引くとミステイクと訳されてしまいますが、私はそれを「精神的な誤訳」であると思っています。失敗という日本語を正しく表現する英語はチャレンジ(挑戦)であるべきなのです。だから、イチロー選手のように、失敗を次の局面へ進むための前提条件と考えて、めげずにくり返しチャレンジすればいいのです。
ビジネスの世界にあっても、失敗なしで大きな仕事を成し遂げることは不可能です。成功への到達比率と失敗の数は比例するものなのです。だから、成功にたどり着けないのはあなたの能力が欠如しているのでも、努力の量が不足しているのでもない。失敗の数が少なすぎるからだ。そう考えるべきなのです。

03.
できたことはすぐ忘れ
できないことを喜ぶ

常に、「できた」ことより「できない」ことに心を向けることを習慣としているイチロー選手。なぜ彼は、これほどまでにできることよりもできないことを重視するのか。
完成は停滞につながり、未完成は成長につながることをよく知っているからです。そのことは次のような言葉につながります。

「僕なんて、まだまだできてないことのほうが多いですよ。でも、できなくていいんです。だって、できちゃったら終わっちゃいますからね。できないから、いいんですよ」

まるで、できないことを喜んでいる、未完成であることに感謝しているようにも聞こえます。このイチロー選手の、できることよりできないことを努力のものさし、成長への肥やしとするあくなき追求心、自分への徹底した厳しさは、私たちが見習って損はない思考習慣であり行動原則であると言えます。

04.
辛さや苦しさには
正面から向き合う

ichiro1

毎シーズン200安打を記録していても、いつも170本を越えるあたりから、不安をともなう、なんともいえない感情が心の中にわき上がってくるとイチロー選手は言います。
けれども結局のところ、こうした不安や恐怖をステップにすることでしか人は伸びていけません。能力というのは順境のときよりも、逆境…ピンチやスランプ…を克服することによって大きく成長していくからです。

「できないのではないか」「無理なのではないか」。少なくとも一度は、そのような心理的な不安や恐怖の先例を受けないと、強さが強さとして固まってこないし、苦しさは正面突破でしか克服できない。
つらさや苦しさから逃げず、正面からわが身に引き受ける覚悟なくして、私たちが力を伸ばし、その力を遺憾なく発揮することなど不可能なのです。

05.
ピンチのときこそ、笑う

イチロー思考の芯には、「思うようにいかないときにこそ、どう仕事をこなすかが大事だ」という考えが厳然と存在しています。つまり彼は、悪い状態のときほど「最高の心理状態」をもってことに臨む重要性を熟知し、それを成功習慣の柱として実践しているのです。

結果は自分でコントロールできませんが、結果が出るまでの姿勢は100%自分でコントロールできます。だから結果がどうであれ、そのときやるべきことに最高の心理状態で臨むこと。
ピンチのときに元気を装うだけでも、不思議と状況は好転します。人間の心理というのは、原因と結果の関係があやふやなもので、楽しいから笑うのと同時に、笑うから楽しくなる面もあるのです。したがって苦しいときに無理にでも笑う、その心の努力が心理状態を好転させて、モチベーションやコンセントレーションを高め、結果としてよいパフォーマンスを生み出していく。
世の中にはそういうことも決してめずらしくないのです。

イチローの成功習慣に学ぶ
コンテンツ提供元:サンマーク出版

児玉光雄/Mitsuo Kodama

鹿屋体育大学教授。日本スポーツ心理学会会員。20年以上にわたり、臨床スポーツ心理学者としてプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーを務める。また、プロスポーツ選手・スポーツ指導者のコメントに対する心理分析も行い、日本で数少ないエキスパートとして知られている。

将来の明暗を分けるのは、正しい習慣を身につけるか、間違った習慣を身につけるかにかかっています。概して日本人は控えめに自己表現をしてしまいますが、言葉とはお...
成功するためには失敗しなければならない。何だか、逆説的な話ですが、成功した人は、みな口を揃えてこう言うから不思議。「失敗は成功のもと」と、日本でも古くから...
面接やプレゼン、商談など、成功に向けてあらかじめ準備するのは当然かもしれませんが、あなたはその準備をどれだけ大切にしているでしょうか?イチローが成功をおさ...
発明家トーマス・エジソン。彼の失敗についての考え方はとても有名です。「失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなけ...
「好きなことを仕事にしている人」は、ほんのひとにぎりかもしれませんが、「仕事で好きなことを見つける人」なら周りにもけっこういるのではないでしょうか?なぜ、...
何かに失敗し、「自分はなんてダメな人間なんだろう」と落ち込んでしまったことは、きっと誰にでもありますよね。長い目で見るとその経験が成功につながることも多い...
夢を思い描くことは大切なこと。もちろんそればかりじゃいけないとわかってはいます。では、頭の中にある理想を実現するために一体何が必要なのでしょう?そのヒント...
イチローが前人未到の境地に達したのは、彼が生まれもってアスリートとしての能力を持ち合わせていたからではありません。彼に才能があるとすれば「自らの能力を活か...
私たちはつい「失敗をしないように」という予防線を張りがちです。だって失敗したら恥ずかしいし、そこから立ち直るのもひと苦労するから。でも、将来のためには積極...
成功までの長い道のりで、つい忘れてしまいがちなことがあります。でも、そのポイントを覚えておけるか否かが、その後の結果を大きく左右することに。「I Hear...
成功は、ただ待っているだけではやってきません!何か行動を起こさなければいけないのは確か。ですが、ただ闇雲に動けばいいのかといえばそういうわけでもないのが難...
マイアミ・マーリンズに所属するイチローとトヨタ自動車の豊田章男社長。フィールドこそ違えど、ともに世界を相手に戦う両者の対談が実現した模様です。今回は計10...
成功は、運の良い人のところにある日突然パッとやってくるものではありません。成功する人は、運を引き寄せるような生き方をしているのです。アメリカのビジネス情報...
「いま、小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道なんだなというふうに感じています」これはイチロー選手が、メジャーリーグの年...
米大リーグ通算3,000安打まであと「1」として迎えた、日本時間8月8日(月)のコロラド・ロッキーズ戦。マイアミ・マーリンズに所属するイチローは、第4打席...
人生には、たくさんの挫折がつきものです。ただ「七転び八起き」という言葉があるように、人は失敗をしても諦めず、立ち上がる力を持っています。私たちが知っている...
多くのキャリア指南書で「もっと失敗を経験すべきだ」と書かれていますが、それでも今なお、失敗=恐ろしいもの、という考えが拭えない人はたくさんいるはず。ここで...
20年以上勤めていた会社を、いきなりクビになったTyler C. Beaty氏。その後、彼は一念発起して起業。成功者の仲間入りを果たしています。Beaty...
世界に名を馳せるトップリーダーたち。 彼らには誰よりも「成功」や「栄誉」という言葉がよく似合う。 しかし、実はそんな成功の頂点に立っている彼らこそが、凡人...
どんなに大きい夢や達成困難に見える目標でも、まずは「絶対にできる」「やるぞ」と信じるところがスタート地点です。でも現実は失敗ばかりで、くじけそうになること...