SNS投稿する前に、自分の心に聞きたい「6つの質問」

いまや、コミュニケーションの基盤に位置するSNS。ただ、明確なガイドラインがないだけに、使い方次第では、あなたの首を締めることにも。
そう、SNSにおいても問われるのはコミュニケーションスキル。暗に投稿や、レスする前に「考えるべきポイント」をブロガーFrank Powell氏が指摘します。言われてみれば、確かにどれも「正論」。あとは実践できるかどうか。

01.
投稿はもう一人の自分
自分らしさを見失ってないか?

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SNSは「自分らしさを見つけることに必死」になっていたり「人から認めてもらいたい」と思っている人にとって、危険なドラッグのようなもの。SNSの世界の中では、誰かしらがあなたの存在をいつも認めてくれる。さらに、他人に対して瞬間的に承認を与えるため、とても中毒性が高い。
「いいね!」を得ると、あなたは認められた気分になる。しかし、最終的に「いいね!」は止まる。するとまた、違う写真やコメントをアップして「いいね!」を待つ。一時的な満足感を得ようと、このサイクルが無限に繰り返されるのがSNSの実態だ。

ここで起きる問題は、「いいね!」の数だけに目が向き、より刺激の強い写真やコメントで人の興味を引こうとすること。すると、いつしか知らぬ間に「自分ではない別の人格」がSNSを支配していくことになる。自分の評価と品位を犠牲にしていることに、全く気がつかずに…。もしも、SNSがあなたの気分や価値に影響を与えるならば、一歩引いて引いた目で見る必要がある。

02.
タイムラインではなく、直接
会って話すべきことでは?

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ソーシャルメディアの進化がもたらした悲劇のひとつ、それが「たくさんの臆病者に勇気を与えてしまった」こと。もちろん、それはいい面も。だけど、臆病者に知恵が備わると、危険なこともしばしば。つまりはこうだ。SNSは、基本的にコンピューター越しにしかコミュニケーションが行われない。そのため、顔の見えない誰かに対する誹謗中傷がまかり通る世界になってしまった。

では、その解決策とは?つまりSNSのためのルール。僕の考えはこうだ。「直接言えないようなことを投稿してはいけない」。面と向かって言えないようなことを、SNSに頼るのは間違い。また、自分の中で不確かなことを投稿すべきでもない。あなたにとって最も大切なのは、臆病にならないこと。でも、悩みがあったり、不満があるときはLineやTwitterを開かずに、積極的に誰かとランチの予定を組んだり、電話をかけるようにしよう。

03.
行動を起こすべき時に
「投稿」に頼っていないか?

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意志の強い人たちにとって、ソーシャルメディアは繁殖地。でも、人生を変えるほどのものではなないだろう。行動こそが、本当に人生を変えるもの。SNS投稿が悪いと言っている訳ではないが、1日の終わりに、仮想世界の人々に向けて発信することのみに満足していないか?を自問自答するといい。
全ての問題や不正の裏側には、人間、もしくはグループが存在する。仮想の世界では、問題について議論することは間違いではない。でも、そこから行動するために「画面を閉じること」をためらってはいけない。あなたがコメントを投稿する前、わずかな時間でも「実際に行動に移す」ことを意識してみる。これだけでも、あなたの周囲から世界が変わっていくのを実感できるはずだ。

04.
SNSを使うことで
逆に不満をためていないか?

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今を生きる若い世代は、ひと昔前には考えもつかなかった現実と向き合い、対処しなければならない。ボタンをクリックするだけで、自分ばかりか、他人の人生までも変えてしまう可能性があるということを。そこで、これを一般的なルールとして提案したい。「不満が溜まっていたり、機嫌が悪いときはSNSから遠ざかること」
この世の中、SNSが不満の原因となることが多い。これでは、本末転倒。SNSの有益さは誰もが認めるところ。でも、感謝の気持ちや満足度を高めるためのための道具ではない。なんらかの理由で不満を感じていたり、機嫌が悪いときは、スマホの電源を切ることだ。

05.
自分にとって、誰かにとって
有益な投稿なのだろうか?

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全ての投稿に対してコメントの必要があなたにあるのか?投稿をする前に自分自身に問いかけてみる必要がある。「これは果たして有益なのか?」と。自分にとって有益な記事にのみ、コメント返しをすればいいはずなのに、どうにもSNSの世界はそれが曖昧。
もしも、投稿前に「再確認画面」が毎回掲示される機能があれば、果たしてどうだろう?誰かを傷つける内容ではなかろうか?どれだけの議論を避けることが可能なのか?投稿ボタンを押す前に、今一度自分に問いかけてみよう。「これ、本当に意味あること?」もしも、心の底からYESが聞こえないようならば、投稿を見送ることが一番の答えのときもある。

06.
その投稿で、誰かを
喜ばせることができるか?

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これは、最後の切り札でもある。自分に正直に「この投稿は誰かを喜ばせ、リスペクトできるものか」を考えてみよう。一歩踏み込んで言うならば、神に誓って「真実を発信しようとしているか」も。もちろん、そこまで大げさである必要はないけれど、真実、愛、純粋さを反映することは大きな価値を生んでくれる。

確かに、SNSは時代を変えた。でも、たとえ時代の潮流だとしても、ガイドラインなしに乗っかるのは止めよう。無秩序を引き起こし兼ねないし、なかには傷つく結果になる人もいるのだから。
でも、難しく考える必要はひとつもない。
SNSは交友関係を育てることや、ビジネスチャンスを拡大させる効果的な道具。SNSを通して、あなたの世界をよりよく変える「言葉」や「写真」で、人々に感動を届けていこう。

Licensed material used with permission by Frank Powell

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。