ポケモンにハマる人々を風刺した「1枚の画像」が話題に

既存の地図と位置情報機能、カメラが取り込む情報を使って、スマホの画面に拡張現実(AR)を作りだしてポケモンを探す。すでに総ダウンロード数7,500万件を突破した「ポケモンGO」は、世界中でプレイヤーの日常をゲームの舞台へと変えている。

その熱狂ぶりが連日のように報じられるなか、ゲームに夢中になりすぎて交通事故を起こしたり、立ち入り禁止区域に入り込むなどのトラブルが各地で相次ぎ、人気過熱に懸念が強まっている。

お祭り騒ぎの裏で止まぬ騒動
聖域でのプレイは不謹慎?

街中でのポケモン探しは興奮する。が、ゲームに熱中するあまりアメリカではプライヤーが崖から転落死したり、高速道路や原発の敷地内に迷い込んだり、インドネシアでも軍用地に無断で侵入したとして、フランス人男性が一時拘束された。また、東欧ボスニア・ヘルツェゴビナでも地雷原にユーザーが立ち入るなど、すでにニュースを通して耳目に触れているはずだ。ビーコンを使ってポケストップへとおびき寄せたプレイヤーたちを銃で脅し、金品を強奪する事件も発生した。

世界中で止まない大騒ぎだけに、ポケモンGOに対する反発も大きい。たとえば、立ち入り禁止区域ではないものの、「ナチスの強制収容所があったアウシュビッツ・ビルケナウ国立博物館や、アメリカの英雄が眠るアーリントン国立墓地、9.11テロの跡地グラウン・ドゼロなど、いわば聖域とみなされている場所でゲームするのは「不謹慎」と怒りの声が上がっている」と、ポケモンGO人気を特集で扱った「Newsweek」が世論の声を紹介した。

『control』するのはどっち?

そんななか、現代社会を痛烈に批判する作風で人気のポーランド人イラストレーターPawel Kuczynskiさんが、先般Facebookに公開した作品がこちら。

スマホを覗き込む首に手綱を握るピカチュウ。人間離れした長さは、もはやどちらが“怪物(モンスター)”でどちらが現実世界を見つめているのか、分からなくなるようだ。

Licensed material used with permission by Pawel Kuczynski
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。