3歳から、ずっと「リサイクル活動」を続ける7歳の少年

米・カリフォルニア州に住む7歳の男の子リヤンくんは、なんと3歳の頃からリサイクル活動を続けているらしいのです。

地球のことをサステイナブルに考えている、という彼の「リサイクル・ライフワーク」を、少し覗いてみましょう。

リヤンの意志に賛同し
「地域コミュニティ」も協力

2012年、リヤンが3歳のときにリサイクルセンターを訪れたのがきっかけでした。その帰り道、彼は両親に

「リサイクルできるものを集めるために、お隣さんから空のレジ袋をもらえないかな?」

と言ったそう。やがて、そのリヤンの意志はどんどん広がり、賛同者で構成された地域コミュニティまで出来上がりました。今では「RYAN'S Recycling」という名前で会社として立ち上げ、たくさんの顧客を抱えているそうです。

決してラクではない
リサイクル活動

数週間に一度、リヤンはお隣さんや知り合いから、ペットボトル、空き缶や空きビン、ガラスなどの再資源を回収、分別しているそうです。

リサイクル資源の種類はさまざまで、その分別は決して楽な作業ではありません。かなりの時間をかけてリヤンが分別したあと、トラック一台分にもなる再資源は、近くのリサイクルセンターへと運ばれます。そして、リサイクルによって受け取ったお金を活動資金などにあてています。

たとえ数週間に一度のペースであっても、この活動を続けるのは大変なこと。それでもリヤンはこの活動にとても熱心で、クルマの運転と、重くなりすぎた袋を持つこと以外、なんでもやります。

「大学の資金」と
「海の保全」

またリヤンは、リサイクル活動で得たお金を2つに分けて使用しています。

ひとつは「将来大学へ行くための貯金」。そのための資金を自分でまかなおうと考えているのです。

そしてもうひとつは、「海の動物の保護活動」への寄付です。じつはリヤンはラグナビーチにおける海の動物センター「Pacific Marine Mammal Center」の若きアンバサダーでもあり、カリフォルニアの海の動物たちを助けるプロジェクトの賛同者なのです。リサイクル活動で得た資金だけでなく、オリジナルのTシャツ販売も行ない、売り上げもすべて海の動物の保護活動資金となります。

実際に経験したことがある人なら分かると思いますが、リサイクル活動は相当な情熱がないと続けることは困難です。もちろん、この活動もリヤン自身の情熱で成り立っています。

毎週、再資源を回収し、リサイクルセンターへとそれらを持っていって資金を調達する生活。リヤンはそれを4年間も続けているのです。

現時点で、彼の手によって約20万以上もの缶がリサイクルされ、海の哺乳類を守るためのチャリティ活動に寄付されたそうです。

Licensed material used with permission by Ryan’s Recycling
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。