日常に隠れた「自殺のサイン」

日本の自殺者の割合が世界でも上位に入るという事実は、何年も前から言われてきた話。けれど、やっぱり単純に数字でひと括りにはできないと思い、今日この日に、記事を書きました。

9月10日は「世界自殺予防デー」です。

助けを必要とする人たちの言動に見え隠れする、「自殺のサイン」というものがあるそうです。自分の周りの大切な人たちが抱えている問題が、どれほど深刻なものかを理解する目安として、そして自分のために。今日、この日だからこそ立ち止まって考えてみませんか。

言動からみる11のサイン

すべての人が、心のうちを思いのままに吐き出せるわけではありません。だとすれば、もしも大切な人が息が詰まるほどの苦しさを抱えていたら、どうすれば私たちは、SOSに気づいてあげることができるのでしょう。

以下は、アメリカの自殺予防団体「SAVE」が示している自殺のサイン。これらの兆候がみられた場合、その人は緊急で助けを求めている可能性があるとしています。

・「死にたい」や「自殺したい」と話している
・「希望や生きる目的がない」と話している
・「追い詰められ苦痛に感じる」と話している
・「自分は他の人の負担だ」と話している
・自殺する方法を探している

・お酒や薬を飲むことが増えている
・不安で動揺し、無謀なことをしている
・寝すぎているか、寝なさすぎている
・ふさぎ込んだり孤立感を感じている
・激怒したり復讐を企てたりしている
・感情の振れ幅が激しい

仮に、誰かが「週末?ず〜っと寝てた」なんて言ったとします。(疲れてるんだ)ではなく、(あれ、先週も同じようなこと言ってなかった?)、とあなたが感じたならば…もしかすると、表面的には見えないその人だけが抱える「心の闇」があるかもしれない。そういう「気づき」や「関心」を持ってあげることだって、無意味ではないわけで。

冒頭で触れたとおり、平成28年の自殺者数は21,897人。先進7カ国の中で、自殺が事故を上回ったのは日本だけという事実を、私たち一人ひとりが認識しておくことだって、大切なんじゃないでしょうか。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。