「21年間、ゲイとして生活してきました。」とある大学生がカミングアウトした理由

僕は21年間、ゲイとして生活してきました。

こう語るのは明治大学3年生の松岡宗嗣さん。彼は現在、LGBTに関する出張授業等を行うNPOで活動中。その目的は、LGBTがより生きやすくするために、LGBTを理解し、支援してくれる「Ally(アライ)」と呼ばれる人たちを増やすこと。

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最近、メディアではよく「LGBT」という言葉が取り上げられているが、まだまだ多くのLGBTが自分のセクシュアルマイノリティを隠して生活している。彼らがカミングアウトしやすい環境を作るためにはAllyの力が必要不可欠なのだという。

明治大学の学生に
Allyを増やしたい!

Allyを増やす活動のひとつとして、2015年12月7日〜11日、松岡さん自身が通う明治大学で「MEIJI ALLY WEEK」というイベントを開催する。

■「MEIJU ALLY WEEK」とは?

簡単に言えば、明大生にLGBTの現状を広めてAllyになってもらおう!というもの。

それぞれの日程で開催する内容は異なり、まず7日〜9日はフラーヤーの配布やSNSを用いてのPR活動。
10・11日は学生にAllyのキャンペーンカラーである「白色」のファッションを身につけて登校、写真ブースで撮影。それをSNS等を使って「Allyになりたい!」「Allyになった!」などのコメントとともに発信、拡散してもらう。

ちなみに、白の上にはどんな色でも塗ることができる。これからひとりひとりが自分らしい色を表現できることを願ってキャンペーンカラーは白色にしたのだとか。

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■「男らしさ、女らしさ≠自分らしさ」

さらにもうひとつ。10日には駿河台キャンパスにてファッションショーを開催。タイトルは「Gender Graduation Fashion Show」。

開催の目的は多くの人に既存の「男らしさ」「女らしさ」によって、生きづらさを感じているLGBTの気持ちを理解してもらうこと。

そしてこのファッションショーを通して、今までで「男」か「女」かで考えていたことがグラデーションであることに気づいてもらう。もし無意識のうちに従来の「男らしさ」「女らしさ」に自分をあてはめている部分があったとしたら、LGBTもそうじゃない人にもすべての人がもっと多様に「自分らしく」生きることができるようになってもらえるようにすること。

明治大学から世界へ。
多くのLGBTが生活しやすい環境を

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明治大学にAllyが増えることで、明治大学に通うLGBTの学生が、より生きやすくなる。ダイバーシティ推進の一環として、2020年の東京オリンピックに向けても、LGBTについて考えることはとても重要だと松岡さんは言う。このイベントをきっかけに明治大学から世界へと発信していくことで、学内外の多くのLGBTが、より生きやすくなる、とも。

現在、松岡さんはクラウドファンディングサイト「READYFOR」のコチラのページでイベントの設営費用を募っている。彼らの活動の成功のために、またLGBTが住みやすい世界のために、協力したいという人は覗いてみて!

コンテンツ提供元:READYFOR

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。