「晴明神社」の「非接触型おみくじ」で陰陽師気分を
withコロナ時代、不特定多数が触れるモノへの接触は、どうしてもナーバスになる。
キャッシュレス決済や、スマホで操作できるエレベーターボタンなど、快適に過ごせる技術的工夫が進むなかで、このたびタッチレス化したのはなんと……「おみくじ」だ。
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平安時代に活躍した陰陽師の安倍晴明(あべのせいめい)を祀る「晴明神社」が、今年から導入した「非接触型おみくじ」。
センサーに向けて手を5〜6回かざすと、タブレットの画面におみくじ棚の番号が表示されるシステムとなっている。
おみくじの代名詞ともいえる木箱を振れないのは寂しいが、手をかざして新しいことを起こすというアクションは、さながら式神を自在に操った陰陽師そのもの。
たとえば、安倍晴明にまつわる逸話のひとつに「家のなかに人がいない際に、しとみ(雨戸)が上げ下ろしされたり、門の錠がひとりでに閉まっていたりと、不思議なことが多かった」というものがある。
センサーはもちろんのこと、電気もない時代に、呪術を使って“タッチレスの先駆け”をなしていたかもしれない、安倍晴明。
祀る対象の功績や能力を、現代技術と掛け合わせたユニークな試みといえるだろう。
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Reference: 安倍晴明伝説 in 熊野
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