かわいいなんて「漢方らしくない」けれど、台湾発のDAYLILYは、きっと日本の女子たちの未来を変える
「かわいい」は正義
手に取りやすい漢方の形を考えた
女の子には気持ちのいい日も、そうではない日もある。 どんな1日も素敵な1日となるように、DAYLILYは漢方というライフスタイルで、 女の子たちの体温と気分をあげていきたい。
素敵なコンセプトもさることながら、DAYLILYの漢方たちの魅力のひとつが、そばに置いておきたくなるようなデザインです。SNSでも、「かわいい♡」、「おしゃれ」なんて感想がいっぱい。いい意味で、漢方らしくない見た目が女性の心を惹きつけています。やはり、デザインに力を入れているのにも「想い」の部分に通じる理由がありました。
「漢方というものが、これだけいいものなのに、なかなか手に取ってもらえていない原因として、やっぱりデザインの部分はあると思います。『漢方ってハードルが高い』という風に思われがちな中だからこそ、“ちょっと試してみたいな”、“これがあるだけで気分があがるな” といったものでないとあまりやる意味がないなと思っていました。
そういうデザインがあることで、これまで漢方に縁がなかった方たちにも、あたらしい漢方のあり方を提案できるんじゃないかと思うので、デザイン面は結構気をつけてきました。
あとは、できるだけ幅広い世代の方に愛されるものであってほしいと思っているので、かわいすぎてもダメですし、効きそうな感じを全面的に押し出すのも違うと思っていて。その辺のバランスも重要視しています」
パッケージだけでなく、なんだか中身も愛くるしい。画像の商品は「EAT BEAU-TEA 〜 LOVELY DAY 可以食用的藥膳茶 ~ 美好的一天 〜」。
ただ、いくらかわいいといったって、身体に摂り入れるもの。 「漢方は苦くて嫌い」「独特なにおいがどうも……」という人もいると思います。気になるフレーバーについても、もちろん考えられていました。
「台湾では、どうやったらもっと漢方が飲みやすくなるか?という部分が長年研究されています。例えば、黒糖を加える、フルーツでアレンジをするなど、色んなフレーバーがあるんです。かつ、煎じなくていい、溶かすだけで飲めるようなものが本当にたくさんあって。
私自身、はじめて飲んだ時においしいと感じたのもありますし、周りの友人たちに飲んでもらった時も『おいしい』『漢方のイメージが変わりそう』という感想をもらいました。なので、DAYLILYのシロップなどは台湾で使われてきたようなフレーバーを、あえてそのままベースにして作っています」
お湯や炭酸水で割っていただくシロップ「UPLIFT HERBAL SYRUP 暖活薑棗飲」
若い世代でも受け入れやすく
でも昔ながらも大切に
直近だと2019年11月22日に、大阪・梅田にお店がオープン。今後の展開について話を伺うと、もっともっとDAYLILYのこれからが楽しみになりました。
「店舗は今後も増やしていこうと思っています。その理由として、台湾であれだけ漢方が根付いているのは、漢方薬局が色んなところにたくさんあって、いつでも気軽に立ち寄れる存在で、顔なじみの人がいて……みたいな、漢方が人々にとってひとつの生活の一部で、導線の中にあるからだと思うんです。私たちもできるだけそれに近づけるように、店舗を増やしていきたいなと思っています。
プラス、今のDAYLILYは商品を売っている店舗なんですけれども、もっと、漢方のライフスタイルのブランドらしく、カフェのようなものであったりとか、体験ができる場所であったりとか、そういった展開も今後できたらなあとも思っています。また、サブスクリプションサービスのように毎月お届けできるサービスも考え中です」
王さんのご実家の漢方薬局。アットホームな雰囲気で、近所の人たちがたびたび悩みを相談しに来る。
DAYLILYは漢方をリデザインして、漢方の新しい取り入れ方を提案してくれるブランド。一方で、漢方が持つ長い歴史も大切にしています。
「台湾の漢方は、すごく長い間残り続けてきているものです。だからこそ、アジア人の身体のことはよく分かっていますし、そういった漢方の教えの部分やこれまで蓄積されてきた知識はもちろん踏襲していきたい。その上で、台湾の漢方のあり方というのを、色んなところに受け入れられるような形で、文化ごと広げていきたいと思っています」
先人からの「漢方の教え」を大切に受け継いでいきたい。