【となりのZ世代】ビジュアルストーリーテラー・Kohei Uemuraさん No.025

今日も元気にTABI LABOエディターが気になる「となりのZ世代」を紹介します!

ビジュアル・ストーリーテラーをしている、大阪府出身のKohei Uemuraさん、23歳。Uemuraさん自身のプロジェクト「siroao」では、写真・イラストレーション・文章を用いて“森羅万象”のおもろいことについて発信しているそう。

Z世代って?……1990年代中盤以降に生まれた世代。ジェネレーションZとかGenZって呼ばれることも。

「3月に大学を卒業してからは岩手県遠野市に移住して、ビールをつくったりしてあそんでます!かんぱ~い!」

 

大切にしてる
人生のルールを3つ教えて!

1.今を生きること

2.自分の機嫌は自分で取ること

3.他人と比べないこと

 

 

©Kohei Uemura

 

 

最近ハマってることは?

「発酵」
もともとほぼ毎日飲むくらい
お酒が大好きなんですが、
最近は発酵の文化人類学や開発学的な切り口に
どハマりしてます。
ミクロな産品から
マクロな社会構造や文化が見えていく感覚に
ゾワゾワします。

3月には岩手県の
いろんな醸造所を見に行ってきました。
三陸の海鮮はすこぶる美味しかったな。
寒さと移動のしにくさには閉口したけど。

 

好きな映画は?

「LIFE!」
ベン・スティラー演じる主人公は、
「LIFE」誌で写真フィルムを管理するしがないサラリーマン。
自分の人生の面白みのなさに嫌気がさしていたところ、
ひょんなことからグリーンランドからヒマラヤまで、
世界中への冒険に出かける羽目になってしまいます。
そこで彼が見つけた「人生の真髄」とは、、?

僕は映画で取り上げられる
LIFE誌のモットーがとても好きです。
"To see the world, Things dangerous to come to,
To see behind walls,
To draw closer,
To find each other and to feel.
That is the purpose of life."
(世界を見よう。危険なことに立ち向かおう。
壁の向こうを覗こう。
近づいて、お互いを見つけて、そして感じよう。
それが人生の目的なのだから)

この映画を見るたびに、
好奇心の赴くままに生きていいんだ!
と肯定されているように思えます。
いつかアイスランドをスケボーで滑走したい。
今年中にやる。

 

最近買ったお気に入りは?

「NEW BALANCEの
青いランニング・シューズ」

これまで走る用のスニーカーは適当なのでええやろ、
と思っていたので、
2,300円のやっすい靴で走っていました。
ハーフマラソンに出ることになって、
陸上屋さんで渋々1万ちょいするシューズを買いました。
世界が変わった。
足に羽が生え始めている。
やっぱり良いものは良いんですね。

 

休みの日は何してる?

友達と散歩したり、
世田谷公園で昼寝したり、
小さな映画館であまり面白くない映画を見たり、
図書館のバックナンバー書庫で
小難しい顔をして昔の雑誌を読んだりしています。

休みの日って
結局毎回何か違うことしているので、難しいな。
なんせ多趣味も多趣味なので。

 

落ち込んだときどうしてる?

基本的に
「嫌なこと」「悲しいこと」の部類は
寝たら全て忘れてしまえる
都合の良い脳みそなので、
大胆に寝ることにしています。

あと昨日の自分、ひいては一秒前の自分は
「存在しなかった」ことにしている。
「そんな存在しない人間の責任について僕に言われても笑」
くらいのメンタルになれます。
おすすめです。

 

子どものときの夢は?

「建築家」

「劇的ビフォーアフター」という
リフォーム・バラエティ番組が大好きで、
小さい頃は食い入るように見ていました。
“匠”と称される天才建築家たちが、
数々の問題を鮮やかに解決していく様子に
強い憧れを抱いたのを覚えています。
その時から高校時代くらいまでは
「僕は建築家になるんだろうな」と
確信していました。懐かしいな。

 

影響を受けた人は?

「村上春樹さん」

僕は「本の虫」みたいな人間では全くないけど、
村上さんの本だけはわりかし語ることができる。
逆に言えば、村上さんをはじめとした
一握りの作家の文章しか
好んで読むことができない人間です。
彼の小説やエッセイが
世界無形文化遺産的なものだとは
重々承知しているので
ここでその素晴らしさについて書いたりはしませんが、
僕は彼の生き方に
多大なインスピレーションを貰っています。
いや、何様やねん

彼は僕の大学のOBなんですが、
7年間の大学生活で結婚・ジャズバー開店を経て、
ふと思い立って書いた小説が大ヒットした、
という特異なキャリアを辿っています。
社会にわきまえず、固定観念から一歩引いて
飄々と制作活動を行なっていられる姿に、
とても勇気をもらいます。

 

座右の銘は?

「いずこにても空は青い、と知るためなら、
世界を旅する必要はない」
(ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』)

旅だけでなく、人や本との出会いというものは、
共通点を探して安心するためのものではない。
何もかも違うから
この世界は色彩鮮やかなのだと思うし、
それらの色をこの人生で
たくさん探しに行きたいと思っています。

今考えました。バレへんかな。

 

Z世代って言われること、どう思う?

今はポジティブな文脈で
使われていることも多くて、
これまでの社会的文脈をガン無視して
好き勝手生きられる免罪符のように感じる。
その点では非常にこのラベリングには
ありがたいと思っています。

だからこそ「これだからZ世代は〜」と
言われないように、
僕らはコツコツと誠実に、
それでいて僕ららしく生きていきたいよね、
とも思う。

 

社会のルールを1つ変えられるなら何する?

成長・成功至上主義をなくす。
多くの人や社会を
本質から乖離させてしまった概念だと思うから。

 

2025年、どうなっていたい?

何者にもならずに、何にも媚びずに、
飄々と今の自分を楽しんで
愛せているといいなと思う。

あと夕日が綺麗な場所に住んでいて欲しい。
3LDKとかで。ボルボ付きで。

 

 

Kohei Uemura(he/him)
1998年9月1日生まれ。ビジュアル・ストーリーテラー。
Instagram:@siroao

 

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Top image: © Kohei Uemura
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