今年のオクトーバーフェスト、まさかの「ノンアル」開催に……!?

ドイツのミュンヘンで開催されるオクトーバーフェストが、今年も近づいてきている。今や誰もが知る世界最大級のビール祭り。だが、どうやら今年はこれまでとはひと味違う祭典になるかもしれない。

それというのも……うそ、ビールがない!?

前代未聞「ノンアル」仕様の
オクトーバーフェス!?

ミュンヘンでいま、ノンアルコールのビアガーデンが続々とオープンしているらしい。メニューにあるのは、ソフトドリンクやノンアルビール、ジュース、モクテルのみ。

いったい、なぜノンアルのビアガーデンを開くのか?

どうやらその理由はミュンヘンの悪いイメージを払拭するためだとか。ミュンヘンでは飲酒者による迷惑行為が度々問題視されており、不満を抱く人も多いようだ。そんな負の面が顕著化した同市を安全で魅力的な場所へと回復させるため、アルコールフリーのビアガーデンをオープンすることにしたようだ。

ビール王国・ドイツでも
すすむ若者のお酒離れ

ノンアルビアガーデンのオープンには、若者を中心としたお酒離れも影響している様子。

おいしいワインの産地でもありながら、やはり「ドイツ=ビール」のイメージは強い。けれど、1人あたりの年間ビール消費量を比較すると、ドイツはチェコやオーストリア、ポーランドよりも少ないそう。消費者の飲酒習慣の変化を受け、アルコールの提供をやめたパブやノンアルコールビールの製造にシフトした醸造所もあると聞く。

ただ、さすがに「オクトーバーフェスト期間中もノンアルで!」とはいかないようで、アルコールフリーのビアガーデンは、オクトーバーフェストが始まる1週間前の9月15日まで開催される予定。

ソバーキュリアス(あえてお酒を飲まないライフスタイル)を取り入れる人が増えているのも事実。将来的に、オクトーバーフェストがビールの祭典から「Soberな社交場」へと生まれ変わっても、もう誰も驚けないのでは?

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