まさに「内燃機関の王」
アストンマーティン110周年を記念した
「Valour」登場

「アストンマーティン」設立110周年を記念した特別モデル『Valour』が発表され、110周年に合わせて、世界110台限定で販売される予定だ。

「V8ヴァンテージ」と1980年にル・マンで活躍したヴァンテージベースの「Muncher」にインスパイアされたValourは、滑らかな曲線と鋭いエッジが合わさったフルカーボンボディに未来的なフォルム。それでいて、クラシカルな円型のヘッドライトや角ばったテールランプからは往年の趣を感じられるスタイルを併せもつ。

新しさと伝統を同時に感じられるスタイルは、見た目だけにとどまらない。

5.2リットルV12ツインターボエンジンをフロントに積んでいながら、驚くことにマニュアルトランスミッションが採用されており、最大出力715ps、最大トルク76.8kgmを発揮するという。

迫力あるカーボンディスクブレーキや機械式LSDに加え「Sport」、「Sport+」、「Track」を切り替えられるドライビングモードを搭載し、様々なドライブシーンに最適化されている。

 

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環境規制が厳格化しEVの普及が進む昨今、自動車メーカー各社がこぞってV12モデルの廃止とともにエンジンのダウンサイズを図っている。

内燃機関の隆盛と共にあった自動車の歴史のなかで、大排気量V12型気筒エンジンはクルマ好きのある種ロマンでもあった。筆者を含めた多くのクルマ好きが時代の変化とともに、でどうしても“寂しさ”を感じざるを得ないのがこの時代。

設立以来、クルマ好きに愛されてきたアストンマーティンは、モータースポーツの潮流を汲んだエレガントなスポーツカーを世に送り出し続けてきた。彼らを喜ばせる要素がてんこ盛りのValourは、その生き証人とも言える車になるかもしれない。

© YouTube / Aston Martin
Top image: © Aston Martin
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