初対面でも強烈な印象を残す人がやっている『8つのテクニック』
「今日初めて会った人、どんな人だったっけ…?」
初対面の人にも、印象に残る人と残らない人がいる。その差は一体どこにあるのだろう? 世界各国で活動していると、毎日のように初対面の人とコミュニケーションを取る機会がある。
一つひとつは大して難しいことではない。今日からでもできるこのテクニックで、相手に自分を強く印象づけるコミュニケーションを試してみててはいかがだろうか。
01.
絶対に忘れないような
キャッチフレーズをつける
自分を一言で示すことができるキャッチフレーズを持つのは、とても効果的だ。例えばイベントでたくさんの人に会った後、覚えているのはキャッチフレーズのようなインパクトの強いワードである。
「オッサン顔だけど、実は高校生の◯◯です。」
「平日はPEファンドで働いていて、休日は医者やってます」
こんな自己紹介をされたらどうだろう?きっと忘れられないと思う。人に会ったとき、名刺交換をしたとき、メッセージを送るとき、その都度キャッチフレーズを届けることで自分のキャラクターを的確に伝えることができる。
02.
共感できるポイントを
事前に調べておく
共通点がある人は印象に残りやすいと感じることはないだろうか?例えば趣味がゴルフだとすると、相手がゴルフ好きと知ったときに共感を覚えると思う。人と会う前に徹底的に調査し、自分との共通点を探るのはとても大事なことだ。
事前に見つからなくても気にすることはない。相対したとき個人にフォーカスすることで、家族や食べ物などパーソナルな部分をついて聞くことができる。そこから共通点を探し出せばいいのだ。誰にも言われたことのないであろうポイントを指摘できれば、インパクトを与えることもできる。
03.
テッパンのおもしろエピソードが
興味を惹きつける
ウソをつけということではない。事実に基づくエピソードを面白おかしく話せると、人の興味を惹きつけることができる。ポジティブなことでもネガティブなことでも、中途半端に話していても印象にも残らない。覚えてもらえなければ意味がない。
自分の体験談を話すのなら、感情を込めて熱く話すのもいい。これはプレゼンも同じだ。どれだけ正しい内容だったとしても、面白くなかったりストーリーがなければ伝わらない。テッパンのエピソードをつくっておくといいだろう。
04.
相手を下の名前で呼ぶ
名前は最強のアイデンティティ
自分の名前を呼ばれると、強い印象が残ることはないだろうか?名前にはアイデンティティが宿るもの。役職で呼ばれるよりも、名前で呼ばれた方がずっと嬉しく感じるものだろう。
これはメールなどでも同じ。「御社」ではなく「◯◯さんの事業部」と言い換えるだけでも違ってくるだろう。他に替えの効かない個人名で呼ぶことは、相手を尊重することにもなるのだ。
05.
「また」「いつか」は永遠に来ない
会いたい気持ちはその場で伝える
「また今度お会いしましょう」
「いつか紹介しますね」
こういった言葉が実現されたことがあるだろうか?本当に次へ繋げたいと思うのなら具体的なことを言っておく必要がある。
例えばその場でFacebookの友だち申請を行ない、カレンダーに登録する。これが最強だ。相手のこともわかるし次に進む準備も整う。
お互いに共通点があり、向こうが乗り気だったら「次はいつにしちゃいますか?」と聞いてしまえばいい。大抵の場合断る理由がないし、次につながっていくだろう。
06.
軽いボディタッチが
距離を縮める
名前を呼びながら肩に触れてみたり、軽いボディタッチはお互いの距離を近づける効果がある。海外で活動しているとこの効果を強く感じるが、日本ではなかなか難しいのが現実。だが肩をポンと叩くだけでも、距離感が縮まるのを意識できるんじゃないだろうか。
初対面だからってマジメなことばかり聞くのは逆効果。今日の天気やニュースの話ばかりしかしないのは退屈でしかない。だからこそ、こういった軽いボディタッチには効果があるのだ。
07.
「なるほど!」もコミュニケーション
メモを取るより相槌を
相手に共感を示すのが効果的なのは周知の事実だろうが、明確な言葉でなくても、うんうん頷いたり、「なるほど」と相槌を打つのはやはり効果があるものだ。
もちろん分かってもいないのに相槌を打ち過ぎるのはよくないが、黙ってメモを取っているだけよりはよっぽど印象がよくなる。相槌も立派なコミュニケーションのひとつであることを意識しよう。
08.
その日のお礼はその日の内に
親愛の情を込めて
その日に初めて会った人には、その日中に必ず連絡する。次の日に改めて…なんて考えず、すぐに連絡してしまおう。たった1通で尊敬の度合いが増すものだ。相手からしてみたらどうだろう。すぐにお礼のメッセージが届いたら、自分が大事にされていると感じるんじゃないだろうか?
もちろんメッセージには相手の名前をふんだんに入れ込み、「様」ではなく「さん」づけで呼ぶ。パーソナルな内容も伝え、最後には自分のファーストネームで締める。
そうすると、相手からの返信には「◯◯様」ではなく「◯◯さん」と書かれているだろう。そうすれば、印象付けは成功したと言っていい。
1993年、東京都生まれ。アフリカ、主にルワンダで国際協力機関と農民とを繋げるプロジェクトを牽引。TED『世界の12人の若者』、AERA『日本を突破する100人』に選出。タイを拠点としたデータ関連事業の立ち上げの後、現在は輸送用ドローンを製造し、新事業を推進中。著書に『アフリカ・奇跡の国ルワンダの『今』からの新たな可能性』(DBS社)がある。