「がんばれ」って言われてもがんばれないときにグッとくる10の言葉
「がんばれ。やればできる!」というのは、落ち込んだときによく聞く言葉です。
物事をポジティブに考える大切さはわかる…だけど、ありきたりな言葉を投げかけられても、イマイチ心に響かない人も多いはず。
ここでは名言ハンターの大山くまおさんの著書『「がんばれ!」でがんばれない人のための“意外”な名言集』から、「仕事」に関する著名人の言葉を一部紹介します。
彼らの“意外”な名言がきっと、あなたの背中を押してくれますよ。
01.
どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだから、いいじゃないですか。
『相対性理論』で知られる物理学者、アインシュタインの言葉です。仕事にミスはつきもの。アナタの上司だってミスはあるでしょうし、抜群の才能を持ったプロ野球選手だって失敗します。彼は「失敗オーライ!」とアバウトな精神論を語っているのではなく、「失敗の大小は自分ではなく、まわりが決める」と伝えているのです。自分で失敗のスケールを決めるなんて時間のムダです。
02.
君がつまずいてしまったことに興味は無い。そこから立ち上がることに関心があるのだ。
奴隷解放の父として有名なアメリカ第16代大統領、エイブラハム・リンカーンの言葉です。こんなことを言ってくれる上司が近くにいたら、ミスなんて気にせず仕事に取り組めそうですよね。まぁ、なかなかいないのですが…。
03.
仕事が面白い「ふり」をすると、それだけで仕事が本当に面白くなるから妙だ。
上司から「仕事を楽しめ!」と言われたことはないでしょうか。仕事を楽しめれば、効率が上がって結果も出るし、長時間労働だって平気になるでしょう。でも、本当に思えるものなのでしょうか?『人を動かす』などの著者、デール・カーネギーは、まずは「ふり」をすればいいと説いています。
04.
成功への第一歩は、どんな職業であろうとも、その仕事に興味を持つことである。
医学者のウィルアム・オスラーは、今やっている仕事がつまらないからといって、嫌々やり続けるのではなく、どんなことでも「興味を持とう」と伝えています。なぜ、自分がこの仕事のチームに選ばれたのか?いつもより30分早く出社したら効率は上がるのか?何でもいいから関心を持ってみるといいと思います。
05.
目的と方向性がない場合、努力と勇気だけでは不十分である。
アメリカ第35代大統領のジョン・F・ケネディは、努力をする際の「方向性」の重要さを説いています。目的も方向性もなく努力をするのは、ゴールを決めないまま沖に向かって泳ぎはじめるようなものではないでしょうか。
06.
幸福の秘訣とは「自分がやりたいことをする」のではなく「自分がやるべきことを好きになる」ことである。
「やりたいこと」を真っ向から否定しているのが、『ピーター・パン』で知られるイギリスの作家、ジェームス・マシュー・バリューです。「やりたいこと」は自分発信ですが、「やるべきこと」は、まわりとの関わり合いによって生まれるものかもしれません。
07.
人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである。
アイルランドの劇作家であるバーナード・ショーの言葉です。「自分」の部分を「仕事」に置き換えても意味が通ると思います。やりたいことが既存の職業から見つからないなら、自分に合った仕事を作ってもいい。これからはそういう時代になるような気がします。
08.
苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる。
フランスの哲学者、モンテーニュの『エセー』より。元はローマ帝国の学者・クインティリアヌスの言葉だそうです。失敗が怖くて踏み出せない人は、失敗そのものより失敗した後のことを勝手に想像して恐怖しています。そのうち、実体のない恐怖に支配されて、何もできない人間になりかねません。
09.
僕たちは「できるけどやらないだけのことさ」といつも自分に言い聞かせているわけだが、これは「できない」というのを別の言葉で言っているだけのことなのだ。
この言葉は、アメリカの物理学者、リチャード・P・ファインマンの回顧録『ご冗談でしょう、ファインマンさん』からの一節です。あなたが「できない」とわかっていたら、「できる人」が手伝ってくれるかもしれません。でも、「できるけどやらない」のなら、誰も手伝ってはくれないでしょう。
10.
現在与えられた今の仕事に打ち込めないような心構えでは、どこの職場に変わっても決していい仕事はできない。
日本を代表する経営者・松下幸之助の語録集『一日一話』の一節です。彼は、たとえ手伝いの仕事でも本業のように打ち込めば、必ず得るものがあると語っています。やりたいことが見つからない人は、まずは目の前の仕事を徹底的にやり込んでみるといいかもしれません。