「目標設定」があなたに火をつける。偉人が残した名言8選
人が何かを成し遂げるためにもっとも大事なことは、明確な目標を持つことです。自分の進むべき道やゴールがはっきり見えていないと、努力を続けることも困難になってしまうでしょう。
ここでは、くじけそうな時に背中を押してくれそうな偉人たちの言葉と、そこから得られる教訓を紹介したいと思います。
遠越段氏の著書『心に火をつける言葉Ⅱ 情熱の燃やし方』よりピックアップしたので、心に留めてみてはいかがでしょうか?
01.
「価値ある発見の要因とは、才能ではない。
忍耐強く注意を払う力である。」アイザック・ニュートン(自然哲学者)
ニュートンが木からリンゴが落ちるのを見て、万有引力の法則を発見した逸話は、世界中の子どもが知っているでしょう。これはもちろん、偶然の発見ではありません。ニュートンは世紀の学説の発表になる何かがあると考え、いつもいつも執念深く考えていたのです。そして、必ず大発見にしてみせるという信念があったのです。
目標と信念、忍耐強さ、注意力があれば、物事は必ず成し遂げられるということがわかります。この考え方が、のちのイギリス人たちを産業革命へと導いたのです。
02.
「人間は、目標を追い求める生き物だ。
目標に向かい努力することによってのみ、
人生が意味あるものとなる。」アリストテレス(哲学者)
人間はそもそも向上心があるようにできています。しかし、人間社会が複雑になってくると、目標に向かって努力することもバカらしいとか、何かにダマされているんだと思い込む若者も出てきます。自分自身でできるだけ早く目標をつくり、努力し、自分で食べていくことの必要性を気付かせないとどうしようもありません。
過保護に慣れてしまったものは、一生を自立できず他人の善意に甘えて生きるようになってしまいます。本人が一番悪いのですが、そのようにした周りにも責任はあります。意味のある人生を送るか、死んだような人生を送るかは、目標を持てるかどうか(向上心があるかどうか)で決まります。
03.
「どんな計画であれ、重要なのはあなたの信念である。
信念なくして、結果を出すことなどは、あり得ない。」ウィリアム・ジェームズ(心理学者)
この言葉において、2つの重要なことが述べられています。ひとつはもちろん、信念の大切さ。信念なくして結果は出ないが、逆に信念があれば何でもできるということを強調しています。
もうひとつは、正しい目標あるいは夢や願いを持って、それと信念をうまく合わせることが大切だということです。いくら信念があろうとも、目標や、自分の夢、願いと違った方向でそれが発揮されても困るのです。
正しい目標と信念を持てば、成功を引き寄せることができます。
04.
「最も賢い人間は、
己の道を行くものだ。」エウリピデス(詩人)
日本人の強みは協調性に富んでいるところです。世界で仕事をするとわかりますが、日本人一人ひとりは大したことのない人間のように見えても、チームを組んで事に当たると、とてつもない力を発揮します。日本人は、一般的に個性をあまり出したがらないところがあります。しかし、自分の道を歩き、つまり個性を活かし、自分の譲らない面を貫いている人は、協調性がないのでしょうか?そんなことはありません。個性と協調性は、両立できないことはないのです。
他の人が別の道へ行ったとしても、自分が正しいと思うほうへ進みましょう。そして次に協調するのです。
05.
「ビジネスにおける最高の能力とは、
他人と良い関係を築き、
彼らの行動に良い影響を与えることだ。」ジョン・ハンコック(政治家)
「マネジメントとは顧客の創造である」とドラッカーは言います。ビジネスとはお客様を喜ばせることです。なのでビジネスマンは常にそこに最高の価値をおいて動くのです。お客様を喜ばせる能力、何が喜ぶだろうかと予測して動ける能力を持つ人は、早い話が他人と良い関係を築ける人、その人たちの行動に良い影響を与え、幸せにできる人です。
人間の幸せというのは、自分の好きなことを見つけ、それに打ち込み、他人と良い関係を築くことにあります。そうする人は自分の幸せだけでなく、ビジネスにおいても最高の能力を発揮し、他人をも幸せにしていくのです。他人と良い関係を築くことに尽力しましょう。
06.
「1時間の浪費を何とも思わない人は、
まだ、人生の価値を見いだせていない。」チャールズ・ダーウィン(自然科学者)
10代は学校の勉強、部活動に忙しく、家の手伝いもあり、自由に自分のやりたいことをする時間などないと思ったものです。20代に入ると、仕事を覚え、世の中のことを知るのに一生懸命で、あっという間に人生は過ぎて行きました。30代は仕事の成果が求められ、これまた寝る間も惜しんで仕事をして仕事上の人付き合いに明け暮れました。40代は責任ある立場にもなり、自分だけでなく、人のことや組織にも注意しなくてはならなくなります。
私たちの喜びは、何かをして、何でもいいから役に立つところにあるのです。人に役立つ何かができての価値ある人生なのです。一生、1時間も浪費する時間などないのです。人生に無駄な時間はないということを肝に銘じましょう。
07.
「見える限りのところまで進むのだ。
到着すれば、さらに遠くが見渡せる。」トーマス・カーライル(歴史家)
最後の最後まで、先の先まで見通す人がいるという話を聞くこともありますが、多分眉唾でしょう。そんな先のことが見えたら、世界はこうなってはいないでしょうし、第一、先がわかるとおもしろくありません。人生は見えるところまで進んでみたり、やれることをやっているうちに、さらに遠くの違った正しいことが見えてきます。
人間はどこまで成長できるのかわからないのが、おもしろい。
進めるところまで行くと、先のことがわかるようになるのです。
08.
「目的を見つけよう。
手段は後からついて来る。」マハトマ・ガンジー(政治指導者)
目的を持つと人は動きやすくなります。目的がないとダラダラと日々を過ごし何も残らず、自分の人生は何だったんだろうというような、淋しく、悲しいものになります。目的はできるだけ自分の好きなこと、やりたいことに近いものにすること。そしてその目的は正しいものであると考えられるものにすることです。手段についても目的と同様、好きな手段、正しい手段を選ぶことにしましょう。
そう考えると、ガンジーが「インドの独立」という目的を実現するために、無抵抗主義という手段を取ったことがよく理解できます。
目的さえ見つけられれば、しめたものなのです。