今すぐ人生の目標に向かって動き出したくなる、9つの名言
私たちの心を時には鼓舞し、時には癒し、元気付けてくれる名言。長く語り継がれてきた言葉には不思議な力があります。そんな古今東西の名言に、遠越段さんが解説をつけてまとめた『心に火をつける言葉』から、今回は「行動」にまつわる9つの名言を紹介します。
01.
手掛けている仕事に全力で集中せよ。太陽の光でさえ、一点に集中しなければ発火しない。
アレクサンダー・グラハム・ベル
孫氏以来、戦いの定説は意思と戦力の集中なのだという。これは人生でも同じこと。たくさん仕事が舞い込むこともあるが、勝負のときに一点に集中したという経験をもってこそ、はじめてたくさんの仕事が来たときにも対応ができるのだ。ベルはこのことをわかりやすく太陽の光に例えているのである。
02.
明かりのあるうちは働け。ゆだねられた才能の責任は、自分にあるのだ。
アンリ・フレデリック・アミエル
「明かりがあるうちは働け」というのは、つまり「自分のやりたいことを、可能性があるかぎり追い求めよ」ということである。やりたいことを成し遂げるための才能や可能性はあなたの中にすでに与えられているのである。
03.
君がつまずいてしまったことに興味はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。
エイブラハム・リンカーン
これは、本当に苦労を重ねて人生とは何かをわかった人でないと出てこない言葉ではないだろうか。人の価値は失敗したときにどうするかでわかるものである。どんな人でもつまずくが、そのときにつまずいた自分を反省し、強くやり直そうとする人こそ、真の成功者なのである。
04.
他人の重荷を軽くしてあげられる人は、誰もが、かけがえのない人である。
チャールズ・ディケンズ
誰しも、かけがえのない人になりたい、生きていてよかったと思いたい、と願うものであるが、その思いが地位や金を得ることにとって代わってしまうことが多くある。ディケンズはそれに異を唱えたのだ。人が本当に幸せを感じるのは、他人の重荷を軽くしてあげられる人になるときなのである。それができれば、自ずと自分自身も幸せになっていくだろう。
05.
多くの人がチャンスを逃してしまうのは、チャンスが作業着をまとった、大変な労働に見えるからだ。
トーマス・エジソン
チャンスをつかむ人とつかめない人の差は、強い問題意識にあるのではないだろうか。エジソンは強い問題意識をもっていたからこそ、小さなチャンスでも、それがどんなに面倒そうに見えても逃すことがなかったのだ。彼は生涯で500万枚のメモを残しているし、発明のためになればと、遥か遠く京都の嵐山を訪れたりもしている。自分の成し遂げるべき仕事を実現しようという熱意に支えられた行動力があったからこそ、チャンスをつかむことができたのだ。
06.
人生とは実験である。実験を重ねれば重ねるほどに、より良い人生となっていく。
ラルフ・ワルド・エマーソン
人生は必ず良くなっていくと思えば、本当にそうなっていく。嫌なことも失敗も、すべて実験なのだ。実験を重ねながらより良い人生、自分らしい人生を作っていく。すると、途中の実験も楽しくなってくるのではないだろうか。
07.
「よい仕事」とは、誰も見ていないときにキチンとやることである。
ヘンリー・フォード
誰も見ていないところで仕事をキチンとやれる人は、必ず大きな仕事をやり遂げる。他人から信頼を勝ち取り、任せても大丈夫だと思われるのはこのタイプだ。人目が気になるのは仕方のないことではあるが、誰も見ていないようでも、わかる人にはわかるのである。仕事に打ち込むうちにそのことに気づいた人は、どこでも何でも通用する人になる。
08.
成功はいつも、忙しすぎて成功を探し求める暇のない者にやってくる。
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
ソローの言う成功とは、自分のやりたいことややるべきことをやり、自分の夢を求めていくことである。それは、必ずしも社会的な地位が高いことを意味するわけではない。ソローはその著書『ウォールデン 森の生活』に、森の中での2年2ヶ月にも及ぶ自給自足の生活の記録を綴っている。これは毎日のソローの「成功」の記録と言えるかもしれない。彼は本当の幸せとは何か、成功とは何かを今を生きる私たちに提案してくれる、偉大な実践家、思想家だ。
09.
人生は自分探しのためにあるのではない。自分自身を築き上げていくためにある。
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
本当の自分はどこにいるのだろう。私たちはついついそう考えて自分探しをしてしまうが、ソローは違った。自分という人間は、今ある存在や、今ある状態の中にあるわけではないと考えたのだ。自分のやりたいこと、なりたいことに向かって動いていくことが必要だというソローの考えがよくわかるのがこの名言である。「自分探し」とは、自分という人間をこれから築いていくことなのである。