「魂のこもった青春は、そう安易に滅んでしまうものではない」。人生を力強く生きる10の名言
生きていれば人との付き合い方や、そもそもの生き方など、考えさせられることは多いはず。人生に迷ったとき、私たちは何を信じて生きていけばいいのでしょうか?
ここでは、人生にまつわる偉人たちの名言を、遠藤段さんの著書である『世界の名言100』から紹介。今日から人生を力強く生きていくヒントを見つけましょう。
01.
私たちの幸福のほとんどは、その生まれ持った境遇にあるのではなく、私たち自身の心のありようで決まるのである。
(マーサ・ワシントン/アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンの妻)
幸福とは、「この世に生まれてきてよかった」と、心が感じるかどうかが重要なのである。そして人は、自分の力で苦労に打ち克って目標を達成することで、生きていることに喜びを感じる。
こうしてみると、生まれついての境遇などまったく関係ないことがわかる。むしろ、生まれつき境遇がよい人のほうが、人生に淋しさや不満を持つことが多いのだ。
02.
人生の上り調子のときに会う人には、いつもよくしておきなさい。なぜなら、下り調子のときに会うのも、同じ人だからだ。
(ウィルソン・ミズナー/アメリカの脚本家・劇作家)
強運と信じている人も、現実の人生においては、上り調子のときもあれば下り調子のときもある。
上り調子のときは、いろんな人間がたくさん近づいてくるので、人生のどん底に落ちたときに支えてくれる「本物の人物」を見分ける必要があるのだ。
03.
概して、人は見えるものより、見えないことに思い悩むものである。
(ジュリアス・シーザー/古代ローマの政治家)
誰にでも経験のある「取り越し苦労」。これが過ぎると、人生のいたるところで消極的になり、せっかくのチャンスを失いやすいだけでなく、人によっては心を痛めて、精神をすり減らすようになる。
「取り越し苦労」というのは、見えないものを自分の想像力を使って勝手に作り出してしまっていることがほとんどなのだ。こんな馬鹿げたことで人生を狂わすのはもったいない。
04.
人生は後ろ向きにしか理解できないが、前向きにしか生きられない。
(セーレン・オービエ・キルケゴール/デンマークの哲学者)
後ろ向きな生き方をしていると、生きることに何の意味も見出さなくなり、ただ息をしているような存在となる。しかし、よく考えてみよう。それでも人は生きるのだ。
人生は前向きにしか生きられない。というか、前向きに生きるべきだ。
05.
魂のこもった青春は、そう安易に滅んでしまうものではない。
(ハンス・カロッサ/ドイツの医師・作家)
人生は一度しかない。20代から自分のやりたいことには、思いっきり魂を込めて挑戦すべきだ。
そして、それが財産になるのだ。
06.
すべての、真の勇気は、良心から生まれる。人が勇敢であるためには、自分の良心にしたがうことが大切なのだ。
(ジェームズ・フリーマン・クラーク/アメリカの聖職者)
勇気とは、人のため、あるいは世の中のためにやるべきことがわかったとき、それをやるぞと踏み出させる心のありようや精神のことを言う。
だから、真の勇気を出すためには「良心」の人でなければならない。「良心」とは、人としてこれが正しい方向だ、と自分の心が命ずることを言う。
07.
創造力は、自己信頼から生まれる。自分の才能を信じなさい。しかし、自分が実際に行った努力以上のことは期待してはいけない。
(リタ・メイ・ブラウン/アメリカの作家)
よいものが生まれないとき、あるいは挑戦しない理由として、「才能がないから」というのは、甘えた自分への言い訳だろう。
自分を信じて、やるしかないのだ。そうして生まれた何かが創造力なのではないだろうか。
08.
あなたは、お世辞にも批難にもとらわれてはいけない。どちらにとらわれてしまっても、それはあなたの弱みとなってしまうからだ。
(ジョン・ウッデン/アメリカのプロバスケットボール選手・コーチ)
お世辞は言う人の利益になるために言うので、本心から出ているものでなく、ましてやあなたを励ますものでもない。批難もまた、あなたの成長を願うものではなく、あなたの未来を阻害しようという思いが込められている。
優しい人や誠実な人ほど、批難の言葉を受けて傷つき、大事な成長期を見失う恐れがある。自分の生き方を信じて、正しいアドバイスに耳を傾けて前に進むようにしたい。
09.
すべての人は世界を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない。
(トルストイ/ロシアの作家)
世界を変えたい、世の中を変えたい、会社を変えたい、人を変えたい、とほとんどの人は思う。
ところが、そのために「自分」を変えようと思う人はいない。つまりこれは、もし真剣に世界を変えようと思うのなら、まず自らが変わるしかない、ということの逆説なのである。
10.
真の謙虚さとは自分を正当に評価することであり、長所をすべて否定することではない。
(サミュエル・スマイルズ/イギリスの医師・作家)
行き過ぎた謙虚さは嫌味だと批判されたことがある。良好な人間関係を作るためには、親しい友との間ではほどほどでいいのだろう。
さらに向上していこうとする自分を励ます意味でも、時には自分を正当に評価してあげ、ほめてやることはよいことだ。