伝説の「野外フェス」。愛と平和と音楽の3日間

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ウッドストック・フェスティバルが開催

昨年に引き続き、今年も大型フェスの多くが開催中止や延期に追い込まれています。それでも、夏といえばやっぱり音楽フェス。もはやひとつの文化として根付いたフェスに再び熱狂できる日を望んで病みません。

さて、今日8月15日は、音楽史において歴史的な一日。野外フェスといえば誰もが引き合いに出す「ウッドストック」が開催された日です。

ニューヨーク州北部べセルにある600エーカーの牧場で開催された歴史的音楽イベント「ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)」。1969年8月15日〜17日にかけての3日間(最終的には4日間)、約40万人の観客を動員した世紀の野外フェスは、60年代のカウンターカルチャーを象徴するイベントとして、後世まで語り継がれてきました。

コロナ前の2019年に開催された「FUJI ROCK」が前夜祭含めて4日間で約13万人動員だそうですから、どれほどウッドストックが人を集めたかがわかりますね。その多くが、平和反戦を主張するヒッピーや若者たちでした。

ときはベトナム戦争の真っ只中、いつ自分が戦地へと赴くことになるかもわからない不安のなか、若者たちのエネルギーを解き放つかのように行われたウッドストック。時代背景に後押しされ、彼らをひとつにした伝説の音楽祭のトリを務めたのが、あのジミヘンなんですよね。

もしいまの時代に同規模で行うとしたら、はたしてどれだけの場所と時間と労力が必要でしょう。

でも、マスクを外して声が枯れるまで叫び、モッシュやダイブで盛り上がれる日がくれば、間違いなく世界がコロナに打ち勝った証となる。それこそ21世紀を象徴する一大イベントとして、歴史に刻まれることでしょうね。

Top image: © Ralph Ackerman/Getty Images
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