石川県の秘境で今年も開催!音楽、食、アートの祭典「ishinoko」

石川県小松市・滝ヶ原にて今月9月29日〜10月1日までの3日間、「ishinoko」と呼ばれる音楽・食・アートの野外フェスティバルが開催される。

約600人規模の来場者を迎える同フェスは、今年で4回目。大自然の山々に囲まれた「Takigahara Farm」の敷地内で行われ、音楽・食・アートの万華鏡の中で、コミュニティや自然との調和、創造的な表現をお祝いするイベントになっている。

では、万華鏡のひとつひとつの柄に焦点を当てて紹介していこう。

【音楽】

革新的で、心が踊るようなアーティストが国内外から数多く参加するラインナップ。新鋭のアーティストを育成し、実験的な試みを可能にするようデザインされている

BjörkやArcaとのコラボレーションでも知られるDoon Kanda / Jesse Kandaが特別セットで出演するほか、Sapphire Slows、スウェーデンのLucky Lo、食品まつりa.k.a foodman、Chee Shimizu、NTsKi、Kotsu(CYK)、E.O.U、Lil Mofoなど。

©ISHINOKO
©ISHINOKO

【食】

「ishinokoキッチン」では、シェフ、生産者、出店者が特別なセレクションを開催。

このishinokoが定番フェスと明らかに異なるのは、「食」に関わるすべてに対するこだわりだ。シェフたちは、オーガニックで持続可能な生産者から仕入れた地元の食材のみを使用する。

昆虫や外来種を使った料理で有名な「ANTCICADA」、本場インドの先住民族から学んだ技術を活かす「Rishiraj」、北陸の新鮮なネタを大盛りで提供することで知られる地元の寿司職人「一平寿司」、ウィーンでラーメン屋を営む経験をもつラーメン愛好家「Iggy」など。これ以外にも国内外から多くのシェフが集まり、至高の“フェス飯”を提供してくれる。

またキッチンの最大の魅力は、「食材や生産者の透明化」。

公式サイトには生産者の名前や説明が記載されており、食材に対する親近感や安心を感じることができる。生産者も実際にフェス会場に来ているかもしれないので、直接話を聞くなんてことも。

©ISHINOKO
©ISHINOKO

【アート】

ishinokoのアートではパフォーマンスやワークショップ、地元の工芸品を紹介する屋台など、ダンサーから野生の生き物まで多岐にわたる。

エネルギッシュなパフォーマンスで老若男女を楽しませる「HANAGUTS」、食事と音楽の合間に想像を超えるエンターテイメントを提供する舞踏家「強口まゆか」、お昼から夕暮れまで踊り明かす人懐っこい恐竜の「シロくん」など。

簡単な説明だけでは分からないであろうこれらのアートは観て楽しむモノではなく、参加する人々も加わって一緒に踊ることで最高のパフォーマンスとして成立する。

©ISHINOKO

とはいえ、「石川県の山奥まで行くのは遠いなあ……」こう感じる人もいるだろう。

そんな人たちのため、公式サイトでは全国どこからでも会場に行けるよう細かなアクセスが記載されており、私たちに不便さを感じさせない。

またこのフェスは、誰もがオープンマインドで参加することができ、特別な時間を過ごせる空間をつくることをポリシーとしている。そのため、女性蔑視やトランスフォビア、人種差別など、いかなる形のハラスメントも認められない。

まだ始まったばかりのフェスだからこそ、誰もが歓迎され、尊重されていると感じることができる空間・伝統づくりを念頭に置いているとのこと。

©ISHINOKO

そして、“地方のフェスあるある”としてよく挙げられがちな、内輪ノリによる居心地の悪さ。未知のローカルフェスはラインナップに興味があっても実際に行く勇気はなかなか出ない、ってことあるのでは?

でも、そんな心配は一切無用!

先のポリシーの通り、ここは誰もが歓迎され、尊重される場所。「レジャー」として認知され、エンターテインメントの消費として扱われてきた日本のフェス文化。でも本来は、音楽や食事を楽しむだけでなく、自分の知らなかった価値観や新しい好きなモノが見つかる「発見」の場所であったはず。

日常から一歩踏みだし、自然と共に生きるこのフェスティバルで五感を満たしてみては?

ishinoko 2023

【日程】9月29日(金)、30日(土)、10月1日(日)
【会場】石川県小松市 「TAKIGAHARA FARM」
【公式ホームページ】https://ishinoko.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/ishinoko.jp/

※チケットは現在、一般発売中。18歳未満の方は入場無料なほか、北陸住民の方や23歳以下の方にはお得な割引チケットも!

Top image: © ISHINOKO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。