欧米の野外フェスでは、リサイクルできる「ダンボールテント」で寝泊まり!?

欧米では野外フェスが終わった後の会場に、テントや寝袋といったキャンプグッズが大量に放置されたままになることがあるんだそう。つまりはゴミとなる訳です。そんな状況に目を付けた、オランダ発フェス向けテント。これが新鮮!

野外フェスで大活躍
リサイクルできるテント

これらの三角屋根はすべてダンボール製の組み立て式。オランダ・デルフト工科大学出身のデザイナー2人が、野外フェス向けに考案した「簡易テント」です。とはいえ、その性能はじつにしっかりした構造。
たとえば防水加工が施され、3日間まで浸水に耐えうる設計だったり、日照をバッチリ遮断することで日中でも暗い中で快適に眠ることができたり。その仕様は野外フェス向きと言えるスペック。サイズは縦220センチ、横幅が150センチというから、ダブルベッドよりもゆったりめで、大人2人が寝転んでも窮屈さを感じない空間が確保できるようです。

では、なぜ野外フェス向けテントをダンボール製にしたのか?そこには、欧米特有のフェス後のゴミ問題があるようです。

ゴミとして残されていく
テントを減らしたい

ダンボールテント製作会社「KarTent」の調べによれば、野外フェスに参加する人のおよそ1/4が、泊りがけの音楽フェス会場などで、使用したテントをそのまま放置して帰っていたことが判明したそう。日本人の感覚からすると、この数にはちょっとビックリ、ですよね?
というのも、海外のフェスには片付けや清掃のための雇用された専門の清掃スタッフがいて、フェス後の片付けを一手に行うんだそう。そのため、参加者たちは不要と思えば、たとえそれがテントだろうとその場に放置していく。ということなのかもしれません。

かたや日本の野外フェス。こちらは各大会ごとにボランティアスタッフらが、ゴミ袋を配ったり、分別を呼びかけたりして、参加者自らが「会場にゴミを残さない」という意識が欧米に比べて高いと言えるんじゃないでしょうか。

開催中も行き帰りも楽々
フェス後は教科書や靴箱に

まだ使えるものでも捨てられていく。こうした状況に目をつけたKarTent。野外フェスのゴミ、なかでもテントや寝袋といった滞在、宿泊のための製品ゴミを減らすべく、ダンボール製のテント開発に乗り出したという訳です。

参加者たちが利用したダンボールテントは、その場に置いていかれることが前提。それをイベント終了後に回収し、古紙回収業社からリサイクル工場に送られる仕組みをつくりました。フェスで楽しんだ後は、教科書や学校用の靴箱などへと生まれ変わっているそうですよ。

屋根面への印刷も簡単
企業タイアップが進む?

また、ダンボールという材質の特性を活かし、屋根面には各スポンサー企業の広告を入れるということも可能。そもそもこのテント自体、主催者側やスポンサー企業とのタイアップをメインに会場で配られたり、販売されるのが目的のひとつだそう。ヨーロッパで開催されるフェス会場での販売価格は15ユーロ、日本円にして約1800円ほどで、もちろんテントは参加者たちが持って帰ることも可能だそう。

テントとしてはたった1度だけの使用。けれど、その後テントを再利用する仕組みを思いついたKarTent。本来ならば、テントを持参し持ち帰るがイチバンでしょう。でも、選択肢の一つとして、現地でこのダンボールテントを調達して組み立てる。そんな選択肢が欧米では、今後増えてくるのかもしれませんね。

こちらの五角形屋根のテントは、より大人数での宿泊にも対応した最新版だそう。こうなると、フェス会場での宿泊目的だけでなく、災害時の仮設テントなどにも利用できるんじゃないか。活用の幅がグンと広がりそうな、可能性を秘めたダンボールテントが、フェス発信っていうのもいいですね!

Licensed material used with permission by KarTent
野外フェスの参加者の4人に1人は、自分が持ってきたテントをその場に捨てて帰るそう。そのため「KarTent」は、少しでも状況を改善するためにダンボール製の...
4月12日から、二週に渡ってアメリカのカリフォルニアで開催された野外フェス「コーチェラ・フェスティバル」。初日には、アディダスの新作シューズが「AirDr...
「RhinoWolf」は、できるだけ荷物を減らしたいというアウトドア派の切実な願いに応えてくれる、一人用の小型テント。エアマットレスと寝袋が一体になってい...
エンターテイメント大国のアメリカでは、各地で様々な野外フェスが開催されているのだ。その筆頭ともいうべきなのが「Imagine Music Festival...
今回は「ドムドムハンバーガー」。都心ではなかなかお目にかかれないあのドムドムが1日限定で池尻大橋に!