入るのは人ではなく生ゴミ、というテント
一見するとテントのようなこの物体、なんだ変わります?
じつはこれ、イスラエルのバイオ関連企業が開発した超特大のコンポストなんです。もちろんただのコンポストではありません。
生ゴミを入れるところまでは一緒。けれど、できあがるのは堆肥ではなく、なんとガス。一般家庭の台所で使用できるガスが生成されるというもの。
生ごみから「ガス」をつくる
家庭から出るゴミの3割から4割は、台所からの生ゴミだと言われています。ざっくりですが、一日に出る生ゴミの量がおおよそ2リットルだとして、この量で、3時間分程度のガスが捻出できる計算だそう。
仕組みは簡単で、装置内のバクテリアが生ゴミを分解する過程で、バイオガスを発生させるというだけ。ただし、こうして生成されたガスをキッチンで使うためには、キッチンをバイオガス仕様にしなければいけないという難点はあります。
だとしても、動画を見る限り本当に火がついちゃうんですから。
一般的なコンポストの多くは、堆肥になる過程でコンポスト内をかき混ぜる手間が発生しますが、HomeBiogasにおいてその作業は不要。日々出てくるゴミをただ入れるだけ、他にはなにもしなくてOKだそう。内部も密封状態というから、虫がたかったりする心配もないようです。
コンポストを利用している人ならわかることですが、堆肥となるには季節にもよりますが、実際のところ数週間は見ておく必要がありますよね。それがガスの場合、量の話を抜きにすれば毎日でも生成できるみたい。
ガスだけでなく、
ついでに“液体”で堆肥も生成
そうそう、HomeBiogasはガスだけでなく、ちゃんと堆肥もつくってくれるんです。しかもこちらは液体。土に混ぜて肥料にしなくても、このままジョウロでまけばいいっていう、とってもエコでラクな仕様のようです。
肥料をまいて自家栽培して、ガスを使って料理する。でまた出た生ゴミをHomeBiogasに入れて……これだけ聞くと、エコでロハスな生活に欠かせない理想的なアイテムと思えるけれど、いかんせんこのサイズ。さすがに土地の狭い日本では厳しそう。
だけど、概念だけなら現代生活にとってもマッチするんじゃないかなって思いました。「ほんまかいな?」なんて疑ってる人はプロモ動画をチェックしてみて。