ロハスな暮らしを知りたいなら、NZで「究極のエコホテル」泊
「世界の最先端ホテルが提供するのはエコステイ」って何かの紹介で聞いたりするけど、何がどんなふうにいいのだろう?
地球に優しく、心と体が整うとは言うわれても、その感覚はやってみないとわからない。
そういうときって、体験したほうが100倍早い。
で、究極のエコステイならここ。世界60ヶ国を訪れた旅の達人で、NZで自給自足の生活を送る自然派作家・四角大輔さんも舌を巻いた、ニュージーランド、クイーンズタウンにあるリトリートホテル「シャーウッド・クイーンズタウン」。
ここは、新著『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』の取材で、ニュージーランド中を2ヵ月以上かけて旅していたときに見つけたというホテル。
「世界を代表するエコホテル」にも選ばれた、
再生材料を全面に使った内装
シャーウッド・クイーンズタウンは、アメリカの『USA TODAY』にて、世界を代表する5つのエコホテルに選ばれています。
屋根にソーラーパネルを設置しているのは当たり前、カーペットには漁師の廃棄ネット、壁の断熱材はワインコルクをリサイクルしたものを使用、純毛の毛布、アメニティのボディ&ヘアケア製品も、ニュージーランドのナチュラルブランド「Sans」によるオリジナルのもの。四角さんは「これは世界有数のエコレベルだ」と評します。
いくらニュージーランドがサステナブル、地産地消、オーガニックの最先端を走ると言われていても、ここまで建物自体の素材にこだわっているホテルってそうありません。「入った瞬間の空気の透明度が違うだけでなく、インテリアや雑貨のセンスがワールドクラス」と四角さんの熱弁は続きます。
「Farm to Table」じゃまだ甘い!
ここでは「Garden to Table」が基本
ホテルのレストランはニュージーランド南島でもトップクラスの評価を得ています。野菜と果物は、敷地内の菜園と地元の有機農家さんによるもの。ホテルの自家菜園や養蜂場では、世界最高峰の有機農法と言われている、「バイオダイナミック農法」を採用しています。
調理を担当するのは、アリス・ウォータースに強い影響を受けたという敏腕シェフ。エシカルな飼育法によるお肉やフェアな方法で獲られた魚を用意し、ホロピトやカワカワなどのこの土地にしかない野生ハーブをたっぷり使い、極上のひと皿に仕上げます。
ちなみに、アリス・ウォータースは、世界初のオーガニックレストランを開店しスローフードを普及させた「オーガニックの母」と呼ばれる人物。その方から伝播した料理の数々が、オーガニックフード推進活動をしている四角さんの舌を唸らせたというわけですね。
厨房の壁には、ピクルスなどの保存食瓶と、乾燥中の手打ちパスタがずらり。これも、加工品に頼らずハンドメイドにこだわるこのホテルの哲学の表れ。朝食のバイキングに並ぶジャム、ピーナッツバター、 ミューズリー、ヨーグルトもすべて無添加で自家製なんだそう。
すべてが揃うリトリートだから、究極の体験
ホテルですから、楽しむべきはレストランだけではありません。
ヨガのクラスはもちろん、ピラティスや瞑想など精神を静かに整えるプログラムや、体の調子を整えるマッサージ、サウナ施設も完備されています。
自由に焚き火ができるファイヤープレイスと薪まで準備され、夜はナチュラル製法の地ビールやヴァンナチュール(自然派ワイン)を片手に、火を囲んで過ごすことだってできる。
世界中のリトリートが叶う場所を訪れてきた四角さんも「焚き火ができるホテルは見たことがない」と語ります。
大自然に包まれながら、ここまで揃っているからこその「究極」。心と体、そして地球環境の健康を重視する生活が、どれほど自分に影響を与えるか、一泊でもすればきっとわかります。
Sherwood Queenstown
554 Frankton Rd, Queenstown 9348 ニュージーランド
最後に四角さんから届いたメッセージ
「最高な国だけど、ニュージーランドへの渡航費は高い!って言う人がいますよね。それはかなり古い情報です(笑)。最短時間で行ける唯一の直行便を運行するニュージーランド航空のチケットは、ここ数年で驚くほど安くなっているし!ぼくも愛用してます」
ちなみに、3月8日まで代官山T-SITEで四角さんイチオシのニュージーランドアイテムと、彼が旅で愛用する超軽量ギアを揃えた「NZフェア」が開催されています。オーガニックのアボガドオイルや、パーマカルチャーワインなど、ロハスな暮らしの予習にいかが?