米「ボーイング」が100%バイオ燃料で飛行する航空機を開発中
昨年発表された欧航空機大手エアバスによるゼロエミッション航空機に続いて、米・航空機大手「ボーイング」は、バイオ燃料だけで飛行する商用機を2020年代末までに納入開始する方針を発表した。
2050年までに国際航空機からのCO2排出量を半減させる目標が立てられている航空業界において、業界をリードする同社による意欲的なコミットメントに注目が集まっている。
ボーイングは、その業界目標を達成するために、それより早い段階でバイオ燃料のみで飛行する飛行機を製造する必要があるとして、今回の方針を決定したようだ。
「米国エネルギー省」などによるいくつかの研究によると、バイオ燃料での飛行は二酸化炭素排出量を最大で80%削減し、将来的にはカーボンニュートラルを達成することができるという。
ボーイングの持続可能戦略ディレクターであるショーン・ニューサム氏は、この決定について「一世一代の挑戦である」とコメント。
世界中の航空会社のコミットメントにも影響するであろうこの試み。大きな進展があることに期待したい。
Top image: © David Ryder/Getty Images