ビル・ゲイツのお墨付き!「二酸化炭素」で作られた代替バター

地球温暖化が進み、CO2排出量の削減が求められる昨今。そんな人類が直面している課題を、バターで解決しようとしている企業がある。

原料は二酸化炭素!
環境にやさしい代替バター

© Bill Gates/YouTube

カリフォルニア州に拠点を置くスタートアップ「Savor」が、乳製品を含まないバターを開発。にわかには信じがたい話だが、この代替バターは二酸化炭素水素で作られているらしい。同社は脂肪が炭素や水素の化合物でできていることに着目し、牛乳を使わずにバターを作る取り組みをスタート。実験は成功し、二酸化炭素を原料とする代替バターを開発したという。

ちなみに、「Savor」はビル・ゲイツ氏の支援を受けて代替食品の開発を進めているそう。同氏が試食したところ「代替バターだとは思わなかった」と語っており、味の再現性の高さにも期待が持てそうだ。

代替バターが地球温暖化に
歯止めをかける可能性

この二酸化炭素で作るバター、なんでも地球温暖化に歯止めをかける可能性を秘めているらしい。世界の温室効果ガス排出量のうち酪農や畜産が占める割合は14.5%とされているため、今回のバターが普及してCO2排出量を大幅にカットできれば、環境問題の改善が期待できるという算段だ。

本物のバターはカロリーあたりのCO2排出量が約2.4グラムなのに対し、代替バターは0.8グラム未満になると予測されているとのこと。加えて、大規模な農地は不要で水の使用量を抑えられるのもメリットだという。

同社は今回の代替バターについて「風味は本物のバターと遜色ないが、二酸化炭素を原料とするような食品を多くの人に受け入れてもらうのは難しいだろう」と懸念している。しかし、地球環境が悪化の一途をたどる昨今では、代替食品へのシフトは避けられないのかもしれない。

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