年間3.6万トンの二酸化炭素を回収できる大型施設の建設が開始!
先月末、大気中の二酸化炭素を回収できる技術を保有するスイスのスタートアップ「Climeworks」が、アイスランドにて大型施設「Mammoth」の建設を開始した。
完成したら、なんと年間3万6000トンもの二酸化酸素を回収できるようになるという。
そもそも「Climeworks」は空気中の二酸化炭素を回収し、炭酸飲料のメーカーにそれを販売する仕組みをつくったことで、世界で注目されるようになった。
これは革新的なアプローチではあったのだが、同社によれば資金獲得のために行っていたとのこと。そして、この仕組みで得た資金を新たな研究に投資し、2017年に二酸化炭素の貯蔵プラントを建設。2021年には「Orca」という施設を建設し、年間4000トンの二酸化炭素を回収し、貯蔵しているそうだ。
「Mammoth」は、2050年までに年間10億トンの二酸化炭素を回収・貯蔵できる予定とのこと。
「なるべく二酸化炭素を排出しない」ではなく「積極的に二酸化炭素を回収していく」というアプローチは、世界でも例が少ない。「Climeworks」の取り組みは、どのような変化を起こすのだろう?
Reference: Climeworks takes another major step on its road to building gigaton DAC capacity / climeworks
Top image: © Climeworks