世界初!「3Dプリンター」でつくる住宅街【コーチェラ】
建築の常識が大きく変わり始めている。
高性能の壁、床、屋根のすべてを、工場内でモジュールとして3Dプリントし、トレーラーに載せて現場にお届け。そこで組み立てるだけで……、
こんな素敵なおうちが出来ちゃうんですもの。
こちらは、最先端の3Dプリント技術を駆使して、ネットゼロ(CO2排出量実質ゼロ)を達成しようとする、世界初の住宅地「Mighty House ADUシリーズ(Accessory Dwelling Unit)」。
アメリカ最大の音楽イベント「Coachella Valley Music and Arts Festival」でお馴染み、カリフォルニア州コーチェラ・バレーのランチョ・ミラージュに、15軒の建設が予定されている。(日程は未定)
近年、同州で問題化している住宅不足や高騰化の解決を目指して、開発会社「Palari Group」、建設技術会社「Mighty Buildings」「EYRC Architects」が叡智を結集。
3Dプリントによるパネル化システムを使うことで、建設廃棄物の95%を削減できるうえ、購入から設置までのスピードも速く、一般的な住宅よりも手頃な価格帯での提供が叶うそうだ。
安価と聞くと、どうしても設備が気になるものだが……ご安心を。
住宅全体をまかなうのに十分な量を発電するソーラーパネルや耐候性素材、室内の空気を浄化する人工知能ユニット「DARWIN」、浄水機能、サーカディアン照明に至るまで、最新設備を導入している。
さらに各戸にはプールとデッキを標準装備。カバナ、浴槽、焚き火台、屋外シャワーなどにアップグレードすることもできるんだとか。
環境はもちろん、プール付きのマイホームを夢見る人々の健康とお財布にも優しいおうちと言えるだろう。
より速く、より強く、より効率的な建築を可能にする3Dプリント住宅に、今後も注目!